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【有馬記念】ウインバリアシオン松永昌師「動きは最高」
2013/12/19(木)
3歳時にはオルフェーヴルとクラシックを争ったウインバリアシオン(牡5、栗東・松永昌厩舎)が、屈腱炎を乗り越えてターフに帰ってきた。1年5ヶ月ぶりの実践となった前走・金鯱賞では後方から追い込んで3着と、その末脚は健在。ひと叩きされて状態もさらに上向き、懸念されている脚元の様子も問題なく最終追い切りをクリアした。ナイスネイチャとのコンビで3年連続3着と、有馬記念とは非常に縁が深い松永昌博調教師に、ライバルとの最終決戦に向けたポイントを伺ってきた。
(写真・取材=高橋章夫)
●長期休養明けを叩かれ順調
-:ウインバリアシオンについてお伺いします。昨日(12/18(水))の最終追い切りは3頭併せで、2頭を先行させて後ろから追いかける形で行われました。先生はご覧になって、どのように感じられましたか?
松永昌博調教師:動きとしては最高やね。絶好調の時と変わらないくらいだね。
-:騎乗していた岩田騎手のコメントを教えていただけますか?
昌:"終いだけ"という指示だったので、道中ちょっと速すぎたから「スイマセン」って言ってたけど(笑)。6ハロンで1.7秒ほど追いかけたからね、ちょっと離れすぎやとは思ったけど、オーバーワークというほどでもないしね。あれだけやった後も、馬はなんともないから。
-:3コーナー辺りから徐々に差を詰めていくような流れになりました。
昌:あそこら辺から12秒台のラップを刻んで、速くなったね。
-:一気に加速したと言うよりは、乗り手の指示通りジワジワ加速していく、いい追い切り内容だったように見えましたが、レースではどういう風に活きそうですか?
昌:あの馬自体は折り合いを心配する面は無いからね。前走は長期休養明けで若干行きたがる面も出たけど、あの程度なら大丈夫やね。抑えが利かなかったわけじゃないから。
-:中山の芝2500mだと、観客の声援も聴こえやすいコース形態です。
昌:この馬も昨年の日経賞でコースは経験しているからね。大歓声でガッと行ってしまうような馬じゃないよ。
-:松永先生も乗り役として何度も有馬記念を経験されていますが、このレース自体、あるいはコースの難しさはどこでしょうか?
昌:2周目の3コーナーで下がってくる馬がいるからね。やっぱり、それをいかにさばけるかだと思う。
-:ウインバリアシオンの脚質的には、前の馬が下がってきて邪魔されるような展開は無さそうですか?
昌:本当は経済コースを走って得したいんだけどね。内々を回って前が開いてさばけたら……というのが理想なんだけど。強い馬も相手だから、外を回って勝負というのはちょっとね。
※12/18(水)、岩田康誠騎手を背にCWコースで最終追い切り
6F:78.3-63.9-50.8-38.4-13.0秒(強め)をマーク。
プランスペスカ(一杯)の外を1.7秒追走0.4秒先着
●かつてのライバルに一矢報いたい
-:作戦としては、内からスパッと抜けてくる、岩田騎手の得意技に期待ですか?
昌:それをやってくれたらいいけどなあ。内から差して、ダイユウサクみたいにね(笑)。中山自体はああいうことができる可能性のあるコースだよ。
-:展開の紛れに期待ですね。
昌:そうですね。やっぱり、中山の場合は外を回ったら、4コーナーで振り回されるからね。
-:想像よりもコーナーが深いんですか?
昌:結構、振り回されるよ。
-:この馬の一番良い点は終いの脚ですよね。
昌:当然そうなるやろね。テンから行く馬じゃないから。前半はゆっくり構えて行くしかないね。
-:長期休養明け2戦目なので、2走目の"ポカ"が無いことを願っています。
昌:走らなかったらそれが原因やな(笑)。まあ無いとは思うけどね。
-:状態がアップしているのは確実だと思って良さそうですね。
昌:まあ、ここまで順調にやれているからね。楽しみの方が大きいよ。
-:久々の、オルフェーヴルとの対決です。一矢報いたいですね。
昌:そう思ってるけどなあ。それができたら一番最高やね。
-:有馬記念、期待しております。ありがとうございました。
≪関連リンク≫
有馬記念前【中山義一調教助手インタビュー】
【松永 昌博】Masahiro Matsunaga
1953年12月17日生まれ。77年に22歳で騎手免許を取得。騎手時代は通算5846戦544勝。重賞25勝と活躍。97年には、この年から統一G1となった東京大賞典をトーヨーシアトルで制している。ナイスネイチャとのコンビもファンには馴染みは深い。
02年に騎手を引退し、調教助手を経て05年に調教師免許を取得。翌06年に厩舎を開業させると、3年目からは年間20勝以上をキープ。11年にはエイシンアポロンでマイルCSを制し、騎手時代から通して初となる中央G1タイトルを獲得した。
(写真・取材=高橋章夫)
●長期休養明けを叩かれ順調
-:ウインバリアシオンについてお伺いします。昨日(12/18(水))の最終追い切りは3頭併せで、2頭を先行させて後ろから追いかける形で行われました。先生はご覧になって、どのように感じられましたか?
松永昌博調教師:動きとしては最高やね。絶好調の時と変わらないくらいだね。
-:騎乗していた岩田騎手のコメントを教えていただけますか?
昌:"終いだけ"という指示だったので、道中ちょっと速すぎたから「スイマセン」って言ってたけど(笑)。6ハロンで1.7秒ほど追いかけたからね、ちょっと離れすぎやとは思ったけど、オーバーワークというほどでもないしね。あれだけやった後も、馬はなんともないから。
-:3コーナー辺りから徐々に差を詰めていくような流れになりました。
昌:あそこら辺から12秒台のラップを刻んで、速くなったね。
-:一気に加速したと言うよりは、乗り手の指示通りジワジワ加速していく、いい追い切り内容だったように見えましたが、レースではどういう風に活きそうですか?
昌:あの馬自体は折り合いを心配する面は無いからね。前走は長期休養明けで若干行きたがる面も出たけど、あの程度なら大丈夫やね。抑えが利かなかったわけじゃないから。
-:中山の芝2500mだと、観客の声援も聴こえやすいコース形態です。
昌:この馬も昨年の日経賞でコースは経験しているからね。大歓声でガッと行ってしまうような馬じゃないよ。
-:松永先生も乗り役として何度も有馬記念を経験されていますが、このレース自体、あるいはコースの難しさはどこでしょうか?
昌:2周目の3コーナーで下がってくる馬がいるからね。やっぱり、それをいかにさばけるかだと思う。
-:ウインバリアシオンの脚質的には、前の馬が下がってきて邪魔されるような展開は無さそうですか?
昌:本当は経済コースを走って得したいんだけどね。内々を回って前が開いてさばけたら……というのが理想なんだけど。強い馬も相手だから、外を回って勝負というのはちょっとね。
※12/18(水)、岩田康誠騎手を背にCWコースで最終追い切り
6F:78.3-63.9-50.8-38.4-13.0秒(強め)をマーク。
プランスペスカ(一杯)の外を1.7秒追走0.4秒先着
●かつてのライバルに一矢報いたい
-:作戦としては、内からスパッと抜けてくる、岩田騎手の得意技に期待ですか?
昌:それをやってくれたらいいけどなあ。内から差して、ダイユウサクみたいにね(笑)。中山自体はああいうことができる可能性のあるコースだよ。
-:展開の紛れに期待ですね。
昌:そうですね。やっぱり、中山の場合は外を回ったら、4コーナーで振り回されるからね。
-:想像よりもコーナーが深いんですか?
昌:結構、振り回されるよ。
-:この馬の一番良い点は終いの脚ですよね。
昌:当然そうなるやろね。テンから行く馬じゃないから。前半はゆっくり構えて行くしかないね。
-:長期休養明け2戦目なので、2走目の"ポカ"が無いことを願っています。
昌:走らなかったらそれが原因やな(笑)。まあ無いとは思うけどね。
-:状態がアップしているのは確実だと思って良さそうですね。
昌:まあ、ここまで順調にやれているからね。楽しみの方が大きいよ。
-:久々の、オルフェーヴルとの対決です。一矢報いたいですね。
昌:そう思ってるけどなあ。それができたら一番最高やね。
-:有馬記念、期待しております。ありがとうございました。
≪関連リンク≫
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【松永 昌博】Masahiro Matsunaga
1953年12月17日生まれ。77年に22歳で騎手免許を取得。騎手時代は通算5846戦544勝。重賞25勝と活躍。97年には、この年から統一G1となった東京大賞典をトーヨーシアトルで制している。ナイスネイチャとのコンビもファンには馴染みは深い。
02年に騎手を引退し、調教助手を経て05年に調教師免許を取得。翌06年に厩舎を開業させると、3年目からは年間20勝以上をキープ。11年にはエイシンアポロンでマイルCSを制し、騎手時代から通して初となる中央G1タイトルを獲得した。
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