タルマエ陣営も勝ち馬に脱帽 ドバイWCは予定通り参戦

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悲願の中央G1制覇へ挑んだホッコータルマエ(牡5、栗東・西浦厩舎)は半馬身差を詰め寄れなかった。

「自分の形で競馬ができました。いい流れのなか、集中して上手に走っています。それでも、最後まで半馬身差が詰まらなかった。意識はベルシャザールら後ろの馬にありましたが、コパノリッキーをマークしていても、結果はどうだったでしょうか。勝ち馬は強いですよ。今日のところは相手が悪かった」

幸英明騎手は悔しさを覗かせながら淡々と振り返った。15番枠からの発走で芝スタートも難なくこなし、他馬の動きを見守りながら外目を追走。直線では一旦は横一線の先頭に並びかけ、先を行くコパノリッキーに競りかけるも、ライバルが驚異的な粘りを披露。懸命に追撃したが、その差を縮められることなく、半馬身差屈した。

「幸は完璧なレースをしてくれている。今日は相手が本当に強かったよ。ペースが遅いとはいえ、あそこまで粘るとは考えていなかった……」

西浦勝一調教師も脱帽の様子だった。昨年から地方交流路線を中心に活躍し、数々のタイトルを手にしてきたホッコータルマエだが、昨年のJCダートに続き、またしても中央のタイトルにあと一歩の結果。それでも「ドバイは予定通り向かいますよ」と指揮官。青写真通りのドバイWC参戦を明言した今、中央の借りは世界の舞台で返すしかない。