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平林雅芳の目
2009/9/15(火)
土曜阪神10R
朝日CC(GⅢ)
芝2000m
勝ちタイム2.00.0
勝ち馬:キャプテントゥーレ(牡4、栗東・森厩舎)
■皐月賞馬が鮮やかに復活!キャプテントゥーレが朝日CCを制覇!
特別戦の8レースぐらいから雨がきつくなってきて、芝もやや重発表となったがさほど影響するものではなかった様子。
圧倒的一番人気となった皐月賞馬のキャプテントゥーレだが、直線で先頭に立ち、追い上げてきた3歳馬ブレイクランアウトとのデッドヒートをクビ差我慢して長いブランクから大きな勝利をものにした。
キャプテントゥーレがいいスタートを切ったが、先手をとる気持ちはない様子。
真ん中から出て行ったのはコスモプラチナ。
最初のカーヴの1コーナーへ向けて先手を主張だ。
内ラチ沿いにキャプテントゥーレ。
その外にデストラメンテ、マストビートゥルー、サンライズベガと2番手が並びかげんで進む。
その後ろ目にクラウンプリンセス、そしてブレイクランアウトと続く。
2コーナーを廻って先頭のコスモプラチナは変わらず、2番手にマストビートゥルーがあがり3番手は外目のサンライズベガ。
ここらではキャプテントゥーレは内ラチ沿いを進めている。
ブレイクランアウトはクラウンプリンセスの後ろ、トーホウアランと並んでの外側に位置している。
ここらは先頭から丁度中団での位置。
そしてベッラレイアはかなり後ろ目だ。
3コーナー手前で場内が『1000メートル通過が1・01・0』と放送する。
かなりゆったりな流れは承知していたが、思っている以上に流れていない。
ここらで2番手のマストビートゥルーの手応えも少し怪しくなっている。
最後のカーブを先頭でコスモプラチナが廻るが、手応えはもうあまりない。
内ラチ沿いを進んでいたキャプテントゥーレはここらでは少し外目に出してきて、サンライズベガの外目に出して馬場の真ん中を通ってきた。
後1Fのハロン棒あたりで先頭に立ったキャプテントゥーレに、大外から追い込んできたブレイクランアウトがキャプテントゥーレの横に並びかける。
2頭が馬体を並べての追い合いとなる。
内外と互いにぶつかり合う様に見えたほどに両馬接近しての追い比べとなった。
一旦外のブレイクランアウトが出た時もあったように見えたが、ゴールではキャプテントゥーレが僅かにクビ差出たのがハッキリと判った。
4角では芝の色が変わっている4、5頭目分の外に出してきたキャプテントゥーレ。
そこが良く伸びるのが判っているのだろうか。
そしてブレイクランアウトもジワジワと位置をあげてきていたが一瞬先に前に出られたキャプテントゥーレを追いかけ並んでのデッドヒート。
馬場さえ良ければこれぐらいは走れると、ダービーが実力負けではないと証明したブレイクランアウトであった。
最後はこの2頭のマッチレースの様相となった朝日チャレンジC。
3着には馬の中から追い上げてきていたトーホウアランがゴール前でサンライズベガを交して入る。
大外から凄い脚で突っ込んできたテイエムアンコールが4着。
前々でレースして粘りに粘ったサンライズベガが5着であった。
キャプテントゥーレは関屋記念で1年4ケ月ぶりの復活を果たしてジックリと調整しての2戦目。
圧倒的人気での今回だったが、危なげないレースぶりで見事皐月賞馬としての貫禄を見せ付けた。
16頭中15番目の賞金順での出走であったが、これで完全復活劇となって今後に大きく飛躍できる再スタートとなった。
ジックリとやり直した厩舎サイドの熱意に拍手をあげたい。
日曜阪神10R
セントウルS(JpnⅡ)
芝1200m
勝ちタイム1.07.8
勝ち馬:アルティマトゥーレ(牝5、美浦・奥平雅厩舎)
■弟に続く重賞制覇!アルティマトゥーレだ!
16番枠のアルティマトゥーレだったが、最終コーナーをほぼ横並びの3頭目で廻れる理想的なレースぶり。
終ってみれば圧勝の内容で初重賞制覇をGⅡで飾った。
弟キャプテントゥーレが土曜の朝日チャレンジCを長いブランクから明けての2戦目で快勝。
姉弟で土日重賞制覇と快挙であった。
スタートを押して出して行ったローレルゲレイロだが、59を背負っているせいかむしろダッシュついたコスモベルの方が速いぐらいのスピードの乗りだ。
最内からアイルラヴァゲインもダッシュ良く出てきていたが、控えてのレースとなった。
外からアルティマトゥーレもすっと前に出てきて3番手につける。
結局内から半馬身ずつでローレルゲレイロ、半馬身外にコスモベル、半馬身外へアルティマトゥーレでの位置取りとなった。
しかしそんなに早い流れにはならなく各馬も無理なく進めている。
久々となったスリープレスナイトも好位でのレース。
丁度前にアルティマトゥーレが居る理想の位置での競馬だ。
その内にはスズカコーズウェイが並んでいる。
僚馬のカノヤザクラの方がちょっと位置が後ろ目である。
スリープレスナイトから2馬身ぐらい内目の後ろで、内にソルジャーズソングと並んでの位置取りである。
そんな流れで4コーナーを廻り直線に入ってくる。
逃げたローレルゲレイロが最内。
その外にコスモベル、さらに外にアルティマトゥーレの3頭が一番前で並ぶ。
その後ろにやはり3頭が横並び、一番内がアイルラヴァゲイン、中がスズカコーズウェイ。
外がスリープレスナイトである。
スリープレスナイトの外にはメリッサ、一番最内の開いたところにソルジャーズソングが入ってきた。
後1ハロン棒あたりで先頭となったコスモベルの外に一完歩ずつにアルティマトゥーレが伸びて先頭となる。
栄光のゴールへと向って鞍上の松岡Jの渾身のステッキが入り馬も加速していく。
内で粘るコスモベルにやっと伸びだしたスリープレスナイトが交わして前に出たのがゴールだった。
カノヤザクラは直線でスリープレスナイトのまだ後方2馬身ぐらい。
やっと馬ゴミを抜け切ってからのゴール前だけがいい脚を使えての4着。
クビ差コスモベルに届かずであった。
しかしサマースプリントSでは最先着となる着順を確保して昨年に続いての2年連続の王者となった。
仮柵を外したAコース。
ところが内から4~5頭目分外の芝の色が変わっているようにそこの内目を通る馬の伸びが土曜からかなりいいように感じる。
馬場の乾いた今日も朝からそこを通る馬の伸びがかなり良く感じていた。
いわゆる勝利の方程式のようなブイロードがあるような感じだ。
最後のさいごにマルカフェニックスがすごい脚を使って5着と久々に、らしい競馬っぷりを見せていた。
さて勝ったアルティマトゥーレは今年1200芝は負け知らず。
4戦4勝である。
今年6戦目であるが、こと1200芝では完璧な内容。
重賞3度目の挑戦での初制覇である。
この後のGⅠスプリンターズSでは再度スリープレスナイトとの対決があるだろう、おおいに楽しみとなる一戦である。
日曜中山11R
京成杯AH(GⅢ)
芝1600m
勝ちタイム1.32.1
勝ち馬:ザレマ(牝5、栗東・音無厩舎)
■ザレマ、牡馬相手に快勝!
好発から2番手のインでじっと我慢していたザレマが直線で早めの先頭でそのまま後続を寄せ付けず快勝。
今までの鬱憤を晴らすような強い勝ち方で時計も1分32秒1の好時計。
今までにない強い競馬であった・・。
大幅に馬体減の馬ばかり。
同じ輸送してのレースでも新潟だと減らないのに、この中山開催だと減っている馬が多かった。
しかしパドックで各馬の馬体を眺めていても数字ほどに減っては見えない馬ばかり。
ちょっと暑い日差しで余計汗をかいたのだろうと悪い解釈はしないようにと心のなかでひとり言だ・・。
1コーナーのポケットからのスタート。
真横でゲートが見えるポイントでもある。
そんなに著しく悪い馬は居なかったように見えたのだが、実際にはケイアイライジンあたりは出て躓いていたと後で判る。
すっと出て行ったのはザレマだが、直ぐにシンボリウエストが前に出て内へ入る。
外からマイネルスケルツィにサイレントプライドも行き、前でのレースでシンボリウエストの直後で前後するポジションとなる。
最初のカーブの2コーナーを廻っていく。
ここらでのラップは10・5~10・9とけっこうな流れとなっている。
そんないいペースで進んでいる中で、ヒカルオオゾラは少し行きたがっている感じで鞍上が手綱をかなり引いている。
いつもよりも前の位置だが枠順的に外目になっている。
内ラチ沿いの3番手がザレマ。
外にはマイネルスケルツィ。
その前にはサイレントプライド。
ザレマの後ろのラチ沿いにへばりつく様にアップドラフト。
その外横にはヒカルオオゾラといった位置関係で3コーナーも過ぎて4コーナーへと向っていく。
前半の1000メートルが56・8だからけっこう速い。
そして直線へと入ってきたがここらで2番手のサイレントプライドがシンボリウエストを交わして前へ出る。
同じタイミングでマイネルスケルツィもくる。
内ラチ沿いを進んでいたザレマが前の2頭の外を、左後方を見ながら出してきた。
まだ前の2頭は内で並んでいるが、後50メートルぐらいの処からマイネルスケルツィの外をザレマが先頭に踊り出た。
ザレマが内から外へ出して開いたスペースにアップドラフトが入ってきて、前で粘るマイネルスケルツィを交わして前へと出た。
ヒカルオオゾラもズラリと横に並んだ中から追い出しているが、思った程には伸びてない。
むしろ直ぐ右後ろで待っていたケイアイライジンの伸びが優って、開いたスペースから弾けるように出て行った。
ザレマはそのまま後続を押し切って1馬身半の差で勝利。
2着にはザレマが通った後を追った形になったアップドラフトがキープ。
3着には外から鋭く伸びてきたケイアイライジンを何とか抑えたマイネルスケルツィが粘っていた。
サイレントプライドが5着。
その後もゴチャゴチャと込み合って差がなく来たがヒカルオオゾラは着外のゴールであった。
開幕週らしく内ラチ沿いを進んでいたザレマとその直ぐ後ろを進んでいたアップドラフトが1、2着。
黄金ロードの経済コースを通って直線で抜け出すといった勝利の方程式のレースだった。
逆にヒカルオオゾラはこの流れでも武豊Jが『掛かっていた』という行きっぷり。
しかしそんな瞬間が見えたのは前半だけ、この馬だけが終い弾けてくれていない内容だった。
判らない、走らなさ過ぎる。
ザレマは昨年冬のターコイズS以来の勝ち星でこの京成杯オータムハンデが重賞初勝利となった。
大型牝馬でいい数字に絞れたのも良かったか。
今までにない強い内容を見せていた・・。
朝日CC(GⅢ)
芝2000m
勝ちタイム2.00.0
勝ち馬:キャプテントゥーレ(牡4、栗東・森厩舎)
■皐月賞馬が鮮やかに復活!キャプテントゥーレが朝日CCを制覇!
特別戦の8レースぐらいから雨がきつくなってきて、芝もやや重発表となったがさほど影響するものではなかった様子。
圧倒的一番人気となった皐月賞馬のキャプテントゥーレだが、直線で先頭に立ち、追い上げてきた3歳馬ブレイクランアウトとのデッドヒートをクビ差我慢して長いブランクから大きな勝利をものにした。
キャプテントゥーレがいいスタートを切ったが、先手をとる気持ちはない様子。
真ん中から出て行ったのはコスモプラチナ。
最初のカーヴの1コーナーへ向けて先手を主張だ。
内ラチ沿いにキャプテントゥーレ。
その外にデストラメンテ、マストビートゥルー、サンライズベガと2番手が並びかげんで進む。
その後ろ目にクラウンプリンセス、そしてブレイクランアウトと続く。
2コーナーを廻って先頭のコスモプラチナは変わらず、2番手にマストビートゥルーがあがり3番手は外目のサンライズベガ。
ここらではキャプテントゥーレは内ラチ沿いを進めている。
ブレイクランアウトはクラウンプリンセスの後ろ、トーホウアランと並んでの外側に位置している。
ここらは先頭から丁度中団での位置。
そしてベッラレイアはかなり後ろ目だ。
3コーナー手前で場内が『1000メートル通過が1・01・0』と放送する。
かなりゆったりな流れは承知していたが、思っている以上に流れていない。
ここらで2番手のマストビートゥルーの手応えも少し怪しくなっている。
最後のカーブを先頭でコスモプラチナが廻るが、手応えはもうあまりない。
内ラチ沿いを進んでいたキャプテントゥーレはここらでは少し外目に出してきて、サンライズベガの外目に出して馬場の真ん中を通ってきた。
後1Fのハロン棒あたりで先頭に立ったキャプテントゥーレに、大外から追い込んできたブレイクランアウトがキャプテントゥーレの横に並びかける。
2頭が馬体を並べての追い合いとなる。
内外と互いにぶつかり合う様に見えたほどに両馬接近しての追い比べとなった。
一旦外のブレイクランアウトが出た時もあったように見えたが、ゴールではキャプテントゥーレが僅かにクビ差出たのがハッキリと判った。
4角では芝の色が変わっている4、5頭目分の外に出してきたキャプテントゥーレ。
そこが良く伸びるのが判っているのだろうか。
そしてブレイクランアウトもジワジワと位置をあげてきていたが一瞬先に前に出られたキャプテントゥーレを追いかけ並んでのデッドヒート。
馬場さえ良ければこれぐらいは走れると、ダービーが実力負けではないと証明したブレイクランアウトであった。
最後はこの2頭のマッチレースの様相となった朝日チャレンジC。
3着には馬の中から追い上げてきていたトーホウアランがゴール前でサンライズベガを交して入る。
大外から凄い脚で突っ込んできたテイエムアンコールが4着。
前々でレースして粘りに粘ったサンライズベガが5着であった。
キャプテントゥーレは関屋記念で1年4ケ月ぶりの復活を果たしてジックリと調整しての2戦目。
圧倒的人気での今回だったが、危なげないレースぶりで見事皐月賞馬としての貫禄を見せ付けた。
16頭中15番目の賞金順での出走であったが、これで完全復活劇となって今後に大きく飛躍できる再スタートとなった。
ジックリとやり直した厩舎サイドの熱意に拍手をあげたい。
日曜阪神10R
セントウルS(JpnⅡ)
芝1200m
勝ちタイム1.07.8
勝ち馬:アルティマトゥーレ(牝5、美浦・奥平雅厩舎)
■弟に続く重賞制覇!アルティマトゥーレだ!
16番枠のアルティマトゥーレだったが、最終コーナーをほぼ横並びの3頭目で廻れる理想的なレースぶり。
終ってみれば圧勝の内容で初重賞制覇をGⅡで飾った。
弟キャプテントゥーレが土曜の朝日チャレンジCを長いブランクから明けての2戦目で快勝。
姉弟で土日重賞制覇と快挙であった。
スタートを押して出して行ったローレルゲレイロだが、59を背負っているせいかむしろダッシュついたコスモベルの方が速いぐらいのスピードの乗りだ。
最内からアイルラヴァゲインもダッシュ良く出てきていたが、控えてのレースとなった。
外からアルティマトゥーレもすっと前に出てきて3番手につける。
結局内から半馬身ずつでローレルゲレイロ、半馬身外にコスモベル、半馬身外へアルティマトゥーレでの位置取りとなった。
しかしそんなに早い流れにはならなく各馬も無理なく進めている。
久々となったスリープレスナイトも好位でのレース。
丁度前にアルティマトゥーレが居る理想の位置での競馬だ。
その内にはスズカコーズウェイが並んでいる。
僚馬のカノヤザクラの方がちょっと位置が後ろ目である。
スリープレスナイトから2馬身ぐらい内目の後ろで、内にソルジャーズソングと並んでの位置取りである。
そんな流れで4コーナーを廻り直線に入ってくる。
逃げたローレルゲレイロが最内。
その外にコスモベル、さらに外にアルティマトゥーレの3頭が一番前で並ぶ。
その後ろにやはり3頭が横並び、一番内がアイルラヴァゲイン、中がスズカコーズウェイ。
外がスリープレスナイトである。
スリープレスナイトの外にはメリッサ、一番最内の開いたところにソルジャーズソングが入ってきた。
後1ハロン棒あたりで先頭となったコスモベルの外に一完歩ずつにアルティマトゥーレが伸びて先頭となる。
栄光のゴールへと向って鞍上の松岡Jの渾身のステッキが入り馬も加速していく。
内で粘るコスモベルにやっと伸びだしたスリープレスナイトが交わして前に出たのがゴールだった。
カノヤザクラは直線でスリープレスナイトのまだ後方2馬身ぐらい。
やっと馬ゴミを抜け切ってからのゴール前だけがいい脚を使えての4着。
クビ差コスモベルに届かずであった。
しかしサマースプリントSでは最先着となる着順を確保して昨年に続いての2年連続の王者となった。
仮柵を外したAコース。
ところが内から4~5頭目分外の芝の色が変わっているようにそこの内目を通る馬の伸びが土曜からかなりいいように感じる。
馬場の乾いた今日も朝からそこを通る馬の伸びがかなり良く感じていた。
いわゆる勝利の方程式のようなブイロードがあるような感じだ。
最後のさいごにマルカフェニックスがすごい脚を使って5着と久々に、らしい競馬っぷりを見せていた。
さて勝ったアルティマトゥーレは今年1200芝は負け知らず。
4戦4勝である。
今年6戦目であるが、こと1200芝では完璧な内容。
重賞3度目の挑戦での初制覇である。
この後のGⅠスプリンターズSでは再度スリープレスナイトとの対決があるだろう、おおいに楽しみとなる一戦である。
日曜中山11R
京成杯AH(GⅢ)
芝1600m
勝ちタイム1.32.1
勝ち馬:ザレマ(牝5、栗東・音無厩舎)
■ザレマ、牡馬相手に快勝!
好発から2番手のインでじっと我慢していたザレマが直線で早めの先頭でそのまま後続を寄せ付けず快勝。
今までの鬱憤を晴らすような強い勝ち方で時計も1分32秒1の好時計。
今までにない強い競馬であった・・。
大幅に馬体減の馬ばかり。
同じ輸送してのレースでも新潟だと減らないのに、この中山開催だと減っている馬が多かった。
しかしパドックで各馬の馬体を眺めていても数字ほどに減っては見えない馬ばかり。
ちょっと暑い日差しで余計汗をかいたのだろうと悪い解釈はしないようにと心のなかでひとり言だ・・。
1コーナーのポケットからのスタート。
真横でゲートが見えるポイントでもある。
そんなに著しく悪い馬は居なかったように見えたのだが、実際にはケイアイライジンあたりは出て躓いていたと後で判る。
すっと出て行ったのはザレマだが、直ぐにシンボリウエストが前に出て内へ入る。
外からマイネルスケルツィにサイレントプライドも行き、前でのレースでシンボリウエストの直後で前後するポジションとなる。
最初のカーブの2コーナーを廻っていく。
ここらでのラップは10・5~10・9とけっこうな流れとなっている。
そんないいペースで進んでいる中で、ヒカルオオゾラは少し行きたがっている感じで鞍上が手綱をかなり引いている。
いつもよりも前の位置だが枠順的に外目になっている。
内ラチ沿いの3番手がザレマ。
外にはマイネルスケルツィ。
その前にはサイレントプライド。
ザレマの後ろのラチ沿いにへばりつく様にアップドラフト。
その外横にはヒカルオオゾラといった位置関係で3コーナーも過ぎて4コーナーへと向っていく。
前半の1000メートルが56・8だからけっこう速い。
そして直線へと入ってきたがここらで2番手のサイレントプライドがシンボリウエストを交わして前へ出る。
同じタイミングでマイネルスケルツィもくる。
内ラチ沿いを進んでいたザレマが前の2頭の外を、左後方を見ながら出してきた。
まだ前の2頭は内で並んでいるが、後50メートルぐらいの処からマイネルスケルツィの外をザレマが先頭に踊り出た。
ザレマが内から外へ出して開いたスペースにアップドラフトが入ってきて、前で粘るマイネルスケルツィを交わして前へと出た。
ヒカルオオゾラもズラリと横に並んだ中から追い出しているが、思った程には伸びてない。
むしろ直ぐ右後ろで待っていたケイアイライジンの伸びが優って、開いたスペースから弾けるように出て行った。
ザレマはそのまま後続を押し切って1馬身半の差で勝利。
2着にはザレマが通った後を追った形になったアップドラフトがキープ。
3着には外から鋭く伸びてきたケイアイライジンを何とか抑えたマイネルスケルツィが粘っていた。
サイレントプライドが5着。
その後もゴチャゴチャと込み合って差がなく来たがヒカルオオゾラは着外のゴールであった。
開幕週らしく内ラチ沿いを進んでいたザレマとその直ぐ後ろを進んでいたアップドラフトが1、2着。
黄金ロードの経済コースを通って直線で抜け出すといった勝利の方程式のレースだった。
逆にヒカルオオゾラはこの流れでも武豊Jが『掛かっていた』という行きっぷり。
しかしそんな瞬間が見えたのは前半だけ、この馬だけが終い弾けてくれていない内容だった。
判らない、走らなさ過ぎる。
ザレマは昨年冬のターコイズS以来の勝ち星でこの京成杯オータムハンデが重賞初勝利となった。
大型牝馬でいい数字に絞れたのも良かったか。
今までにない強い内容を見せていた・・。
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