マイが聞く!マッハヴェロシティ

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高橋摩衣のインタビュートピックス「マイが聞く!」。

セントライト記念に出走予定のマッハヴェロシティを管理する武藤善則調教師にお聞きしました。

高:武藤先生、よろしくお願いします。マッハヴェロシティはダービーの時に、雨が降ったら厳しいというお話を伺っていましたけど、あの田んぼみたいな馬場で8着と頑張りましたね。

武:そうですね。頑張ってくれました。もう最下位も覚悟していたくらいでしたけどね。

高:その後は放牧に出されて。

武:はい、ノーザンに。

高:戻って来てどうですか?

武:体重も20キロくらい増えたし、背の高さも出て全体的にしっかりして来ましたね。

高:成長分という事で。気性の変化なんかはありますか?

武:気性は元々落ち着いて大人っぽい馬ですから、それは変わりないですね。

高:水曜日の追い切りですが、ご覧になっていかがですか。

武:いい感じでしたね。いつでも前の馬を交わせるような手応えで進んでいきながら、ビュッと伸びて良い勢いで交わして。

高:追い切りに騎乗された柴田善臣騎手とはどんなお話をされたんですか?ダービーの時の取材では「アイツとは腐れ縁だから」っておっしゃってましたけど(笑)。

武:アイツ、あんまり良い事は言わないんだよ(笑)。でも「終いの伸びは良かった」って。全体の時計が速い中で、終いが速いのはいいですね。

高:じゃあ仕上がりも良くて、良い状態で秋の初戦を迎えられますね。あとはやっぱり天気ですか?

武:そうですね。ただ、週間の天気予報だと日曜日が雨らしいんですよね。天気しだいではセントライトを回避するかもしれませんから。

高:ええ!?本当ですか?

武:はい、オーナーと相談してそういう話になっています。まあ、ダービーの不良馬場であれだけ戦えたんだから、やや重くらいはこなしてくれるかもしれませんけどね。

高:セントライトに出る、出ないは最終的にいつ決められるんですか?

武:投票は木曜日だから、それまでには決めないといけないですけどね。今はこんなに晴れているのになあ(笑)。日曜日の天気の事ですからね…迷いますよ。(日程表を見ながら)オールカマーか神戸新聞杯だと…、来週か。

高:仕上がり具合でいうと今週出したいですよね。

武:そのぐらい良い感じですからね。

高:天気予報といっても、100%当たるわけでもないですもんね…。セントライト記念に出走した場合、その次のレースはどこを予定されているんですか?

武:2着までに入れば、毎日王冠を考えています。連対をしないと賞金的に毎日王冠には出走できませんからね。

高:菊花賞には向かわないんですか。距離ですか。

武:そうですね。これもオーナーと相談して中距離で。青葉賞の2400メートルでも折り合って上手に競馬をしていましたし、そこから600メートル延びても菊花賞は小回りになりますからこなせるかもしれませんけど。3歳同士のレースですから出してみたい気もしますけどね。

高:なるほど。まずは今週出走するかしないか、というところで、天気がどうなるかですね。

武:本当にそう!天気がね…。この馬はよく雨を連れて来るんだよなあ(笑)。

高:アハハ(笑)。

武:本当、まともに走るところを見たいです。雨だったり、不利を受けたり…。スムーズに行けばかなりやれるはずだと思っていますから。同世代では間違いなくトップクラスの力を持っているはずですよ。だからそれを証明する為にも、そろそろ気持ち良く勝ちたいよね。まだ1勝馬ですから。

高:あ、そうですよね。ダービーに出たりしているからもっと勝っている印象がありましたけど。

武:まだ1勝なんですよ。やっぱりいつまでも1勝馬だと、いくらG1に出ても「強い」っていうイメージも付かないじゃないですか。それだけにこのあたりで勝ちたいですよね。

高:セントライトか、もしくは来週の重賞で。

武:うーん、そうですね。本当は思い入れもあるから、セントライト記念に出たいんですけどね。

高:思い入れ、ですか?

武:そう。乗り役時代にセントライトで3着に入って権利を取って、菊花賞に行った事があってね。その時に毎日凄く充実した日を過ごしたのが印象に残っていて。またあの感じを味わいたいなあ、と思っているんですけどね。

高:素敵ですね。マッハヴェロシティ、セントライトに出られるといいですね。

武:ね、天気しだいという事で。

高:日曜日の晴れとマッハヴェロシティの好走を期待しています。先生、ありがとうございました。

武:ありがとうございました。


マッハヴェロシティ
(牡3、美浦・武藤厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:マイミッシェル
母父:タイキシャトル
通算成績:8戦1勝