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平林雅芳の目
2009/9/22(火)
日曜阪神10R
ローズS(GⅡ)
芝1800m
勝ちタイム1.44.7
勝ち馬:ブロードストリート(牝3、栗東・藤原英厩舎)
■ブロードストリートがレコードで前哨戦を快勝!!
楕円形のパドックを周回する18頭。
それでも手一杯の大外を廻るのが、前を行くミクロコスモスと、少し後ろのレッドディザイア。
前を行くミクロコスモスの右眼から、ギョロッと白目が外を睨んだ。
逆にレッドディザイアは、ラチの外へクビを出して外の匂いをかぐような仕草。余裕すら感じるそんな行動であった。
そして返し馬。
大方の馬が馬場に入るや、ひたすらと1コーナー過ぎのゲートの方へと急いで去っていってしまった。
しかし、レッドディザイアはゆったりと歩いてゴール板を過ぎていった。
誘導馬2頭の後ろを、大勢のファンが見つめているスタンドを右に見ながら、残り1Fの標識前まで歩いた。
そしてユックリとキャンターに移って行った。
堂々たるひとつひとつの動きに自信、確信が窺えるような、そんな落ち着きが漂っていた。
しかしそんな彼女でもレースは水物。やってみないと判らないものだ。
今回ブロードストリートがレースを制した最大の要因は、藤田Jの冷静沈着な競馬っぷりにあると言っていいだろう。
もちろん④の絶好枠を引いていた事もある。
だが、ゲートを一番に出ているのも見逃せない。
スタートして、しばらく先頭のシーンが続いた。
それからドンドン前に出てくる馬をやり過ごして、前から7頭目で内ラチからは2頭目の外に付けていた。
じっとじっと脚を貯めての道中、直線でも残り1ハロン少し手前まで動かずじっとしていたが、そこで前が開いた瞬間、ステッキで馬にゴーサインを出して、どんどん前に出て行った。
その時には、レッドディザイアが外からまくってきて前にいた。
内では前々の競馬で、一足先に出たクーデグレイス。
外にはミクロコスモスを抜いて前を追いかけるレッドディザイア。
そしてミクロコスモスの3頭がいた。
しかし、鞍上のステッキに呼応したブロードストリートの伸びが一番であった。
レッドディザイアを内から交して先頭に出たブロードストリート。
着差はクビであったが、あきらかに勝利が判る勢いであった。
1000通過が58.1、1400通過が1.20.9とここも速いラップだが、1600通過が1.32.5と凄い。
まるで勝ち時計に匹敵するような、速い流れで推移している。
そんな流れを、後方から4コーナー手前で一気に加速して勝負に出たミクロコスモス。
レッドディザイアの先に動いて、4コーナーを廻っていく時には一瞬はもしかしてと思えたが、残り1ハロン標あたりから脚色が鈍った。
そしてレッドディザイアは、3コーナーではブロードストリードの後ろぐらいに位置していた。
先にミクロコスモスに動かれて、一歩遅れた動きとなっていた。
そのミクロを追うように出ていき、4コーナーで加速がついて前に出て行くスピードからは勝利を思わせる勢いも感じたが、最後にブロードストリートの脚が鋭かった。
前へ行って粘りに粘ったクーデグレイス。
逃げたメモリーパフィアの離れた2番手であったが、速い流れでの先行策。
直線1Fではいったん抜け出した格好から、最後は後ろからの2頭に抜かれたが、1馬身差の3着は立派なもの。
夏の福島から復活しての内容が悪くなく、成長度が伺える内容であった。
注目していたワンカラットは、道中頭を上げて折り合いに専念できていない処も見られた。
まだまだ若さが抜けていない感じだ。
先週からの連闘のボンバルリーナのように5着と力を出し切った馬もいれば、まったく思うような結果を出せなかった馬もいただろう。
まだまだ難しい3歳の秋である。
絶好の好発からいいポジションを取りに行って、脚を貯めるだけ貯めて爆発させて結果を出した藤田Jの騎乗っぷりには、着差以上の内容を感じた。
逆に、レッドディザイアは3コーナーで少し窮屈なシーンもあったらしい。
だが、やはり外々を廻る競馬になったのが敗因でもあろう。
ブエナビスタがいないここは、キッチリと力の証明をしておきたかったはずだが・・。
競馬は生きていると今日も思わされました・・・。
ローズS(GⅡ)
芝1800m
勝ちタイム1.44.7
勝ち馬:ブロードストリート(牝3、栗東・藤原英厩舎)
■ブロードストリートがレコードで前哨戦を快勝!!
楕円形のパドックを周回する18頭。
それでも手一杯の大外を廻るのが、前を行くミクロコスモスと、少し後ろのレッドディザイア。
前を行くミクロコスモスの右眼から、ギョロッと白目が外を睨んだ。
逆にレッドディザイアは、ラチの外へクビを出して外の匂いをかぐような仕草。余裕すら感じるそんな行動であった。
そして返し馬。
大方の馬が馬場に入るや、ひたすらと1コーナー過ぎのゲートの方へと急いで去っていってしまった。
しかし、レッドディザイアはゆったりと歩いてゴール板を過ぎていった。
誘導馬2頭の後ろを、大勢のファンが見つめているスタンドを右に見ながら、残り1Fの標識前まで歩いた。
そしてユックリとキャンターに移って行った。
堂々たるひとつひとつの動きに自信、確信が窺えるような、そんな落ち着きが漂っていた。
しかしそんな彼女でもレースは水物。やってみないと判らないものだ。
今回ブロードストリートがレースを制した最大の要因は、藤田Jの冷静沈着な競馬っぷりにあると言っていいだろう。
もちろん④の絶好枠を引いていた事もある。
だが、ゲートを一番に出ているのも見逃せない。
スタートして、しばらく先頭のシーンが続いた。
それからドンドン前に出てくる馬をやり過ごして、前から7頭目で内ラチからは2頭目の外に付けていた。
じっとじっと脚を貯めての道中、直線でも残り1ハロン少し手前まで動かずじっとしていたが、そこで前が開いた瞬間、ステッキで馬にゴーサインを出して、どんどん前に出て行った。
その時には、レッドディザイアが外からまくってきて前にいた。
内では前々の競馬で、一足先に出たクーデグレイス。
外にはミクロコスモスを抜いて前を追いかけるレッドディザイア。
そしてミクロコスモスの3頭がいた。
しかし、鞍上のステッキに呼応したブロードストリートの伸びが一番であった。
レッドディザイアを内から交して先頭に出たブロードストリート。
着差はクビであったが、あきらかに勝利が判る勢いであった。
1000通過が58.1、1400通過が1.20.9とここも速いラップだが、1600通過が1.32.5と凄い。
まるで勝ち時計に匹敵するような、速い流れで推移している。
そんな流れを、後方から4コーナー手前で一気に加速して勝負に出たミクロコスモス。
レッドディザイアの先に動いて、4コーナーを廻っていく時には一瞬はもしかしてと思えたが、残り1ハロン標あたりから脚色が鈍った。
そしてレッドディザイアは、3コーナーではブロードストリードの後ろぐらいに位置していた。
先にミクロコスモスに動かれて、一歩遅れた動きとなっていた。
そのミクロを追うように出ていき、4コーナーで加速がついて前に出て行くスピードからは勝利を思わせる勢いも感じたが、最後にブロードストリートの脚が鋭かった。
前へ行って粘りに粘ったクーデグレイス。
逃げたメモリーパフィアの離れた2番手であったが、速い流れでの先行策。
直線1Fではいったん抜け出した格好から、最後は後ろからの2頭に抜かれたが、1馬身差の3着は立派なもの。
夏の福島から復活しての内容が悪くなく、成長度が伺える内容であった。
注目していたワンカラットは、道中頭を上げて折り合いに専念できていない処も見られた。
まだまだ若さが抜けていない感じだ。
先週からの連闘のボンバルリーナのように5着と力を出し切った馬もいれば、まったく思うような結果を出せなかった馬もいただろう。
まだまだ難しい3歳の秋である。
絶好の好発からいいポジションを取りに行って、脚を貯めるだけ貯めて爆発させて結果を出した藤田Jの騎乗っぷりには、着差以上の内容を感じた。
逆に、レッドディザイアは3コーナーで少し窮屈なシーンもあったらしい。
だが、やはり外々を廻る競馬になったのが敗因でもあろう。
ブエナビスタがいないここは、キッチリと力の証明をしておきたかったはずだが・・。
競馬は生きていると今日も思わされました・・・。
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