【2回小倉】グランディフローラ…小平奈由木の注目新馬レポート

グランディフローラ
(牝2、栗東・中村厩舎)
父:メイショウサムソン
母:フローラルカーヴ
母父:アグネスタキオン

クラシック2冠や春秋の天皇賞を制したメイショウサムソンの産駒。父がオペラハウス、母父ダンシングブレーヴという重厚な血が重ねられているだけに、そろそろ大物が登場して不思議はない。

母フローラルカーヴ(その父アグネスタキオン)は1勝のみに終わったが、アネモネSを2着し、桜花賞(11着)へも駒を進めた。祖母インディアナカーヴは5勝をマーク。母の半妹に京成杯AHを制したエクセラントカーヴ(現5勝)がいる。社台サラブレッドクラブにラインナップ。募集総額は1000万円だった。

繊細なタイプが多い母系ながら、この父らしく馬格に恵まれた。社台ファームで体力アップが図られ、6月14日にはトレセン近郊のグリーンウッド・トレーニングへ。15-15をこなしたうえ、7月10日、栗東に入厩した。8月14日、ゲート試験に合格。練習でもダッシュの速さが目を引いた。坂路でしっかり追い切られ、順調に態勢が整いつつある。

8月30日(土)、小倉の芝1200mでのデビューが目標。川田将雅騎手を確保している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。