09年11月3日、名古屋競馬場で交流JpnI・第9回JBCクラシック(3歳上、ダート1900ｍ)が行なわれ、武豊騎手騎乗の1番人気･ヴァーミリアンが優勝。勝ちタイムは2分00秒2(良)。

2着にはアタマ差で2番人気･マコトスパルビエロ（牡5、栗東・鮫島厩舎、安藤勝騎手）、3着には3番人気･ワンダースピード（牡7、栗東・羽月厩舎、小牧太騎手）、が続いて入線した。

レースは、マコトスパルビエロ、ワンダースピードが先手を取る展開。ついで、インの3番手にヴァーミリアンが追走。直線出口まで、隊列が崩れず、ヴァーミリアンが前の2頭が壁になり、行き場を失いかけたようにみえたが、直線半ばで、インをヴァーミリアンが強襲。アタマ差凌いで、史上初となるGⅠ8勝目を飾った。

勝ったヴァーミリアンは、厩舎の先輩でもある半兄にサカラートがいる血統。生産者：北海道安平町ノーザンＦ。馬主：（有）サンデーレーシング。
2歳時にはラジオたんぱ杯を制するなど、早い段階から素質をうかがわせていたが、3歳秋からダート路線に転向。5歳になった07年の交流GI・川崎記念でGI初制覇を飾って以来、JBCクラシック3連覇(07年大井／08年園田／09年名古屋)など勝ち星を積み重ね、今回の勝利がディープインパクトなどを上回る史上最多のGI・8勝目となった。

武豊騎手のコメント
｢名古屋競馬場のなのでハナを切っても良いと思っていました。馬が帝王賞の時から良くなって、今が一番状態が良いくらいです。どんな競馬でもできる馬ですからね、見ている方がひやひやしたんじゃないかと思いますが、大丈夫だと思っていました。｣

石坂調教師のコメント
｢向正面辺りから『まずい』と思っていました。よく交わしてくれましたね。7歳になって精神面も成長してきている。この後はジャパンカップダートへ向います｣

配当は、単勝5 130円、複勝5 100円、10 110円、12 100円、枠連5-7 260円、枠単5-7 310円、
馬連5-10 270円、馬単5-10 350円、3連複5-10-12 190円、3連単5-10-12 560円

1着 ヴァーミリアン 2:00.2
2着 マコトスパルビエロ アタマ
3着 ワンダースピード クビ
4着 メイショウトウコン 8
5着 マルヨフェニックス 3
6着 タガノシャンハイ 1/2
7着 ワイティタッチ 7
8着 ブルーコンコルド アタマ
9着 マヤノグレイシー 1.1/2
10着 スパイナルコード 3
11着 トミノダンディ 1.1/2
12着 ウイニングウインド 3


ヴァーミリアン
(牡7、栗東･石坂厩舎)
父：エルコンドルパサー
母：スカーレットレディ
母父：サンデーサイレンス
近親：ダイワスカーレット
通算成績：29戦14勝
その他の重賞勝利：
09年帝王賞(G1)
08年ＪＢＣクラシック(G1)
08年フェブラリーＳ(G1)
07年東京大賞典(G1)
07年ジャパンカップダート(G1)
07年ＪＢＣクラシック(G1)
07年川崎記念(G1)
06年名古屋グランプリ(G2)
06年ダイオライト記念(G2)
05年浦和記念(G2)
04年ラジオたんぱ杯２歳Ｓ(G3)





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