トピックスTopics
待望の本格化エアソミュール ユタカも全開宣言「秋は目立ちたい」
2014/10/12(日)
●10月12日(日) 4回東京2日目11R 第65回 毎日王冠(GⅡ)(芝1800m)かつてはG1馬の秋緒戦としての様相が色濃い一戦だった毎日王冠。しかし、今年はG1馬は一頭のみと、戦前のメンバー構成からは実力伯仲の一戦となった。
前評判、レース内容ともに激戦を制したのはエアソミュール(牡5、栗東・角居厩舎)。予てから折り合い面が課題とされていたが、久々に手綱を執った武豊騎手の柔らかなタッチに導かれ、道中は平均ペースを中団に構える。ところが、満を持して直線でエンジンをかけていくと、他馬に挟まれる形になり、万事休すかと思われた。しかし、これもソラを使う癖のある同馬にとっては吉と出たのだろう。僅かに開いたスペースから抜け出すと、脚色は出色のもの。鮮やかに脚を伸ばして、ゴール前でサンレイレーザーをとらえた。
「ラストでもう一段伸びてくれましたね。それに、以前よりずいぶん乗りやすくなっています。この馬でこれだけ折り合えたのも初めて。流石、角居厩舎のスタッフですね」と武豊騎手は陣営を讃えると、角居勝彦調教師も「年齢を重ねたことで落ち着いてきましたね。ようやく完成の域に近づいてきました」と成長を実感。2冠馬エアシャカール、エアデジャヴーが近親にいる良血馬の本格化に目尻を下げた。
昨秋から数えれば、これで6戦4勝。G3、G2と高いグレードのタイトルも手にし、残すところの目標は当然ながらG1となってくる。盾にエピファネイア、デニムアンドルビーらと3本の矢を放つ公算の名トレーナーは、「左回りで直線の長いコースも合いますし、ここを勝てたことで、(G1が)少しずつ近くなってきましたね」と大目標を意識。「もっとコントロールしやすくなれば良いですね」と課題を与えることも忘れなかったが、次戦へ向けての手応えを滲ませた。
また、骨折による休養から勝ち星に見放されていたものの、前日の京都で3勝をマークするなど、ようやくエンジンのかかってきた名手も「春はずいぶんおとなしくしていましたから、秋は目立ちたいですね」とユタカ節で下半期の大爆発を示唆した。
期せずして、今年の天皇賞(秋)直前のレースは「豪快な淑女 ウオッカカップ」。歴史的名勝負と謳われた2008年の天皇賞にあやかり、ウオッカのモニュメントに染まった府中の舞台。期せずして、武豊騎手、角居勝彦調教師にとってゆかりの名牝を連想させる一日は、エアソミュールと共に凱歌をあげることができるか。人馬にとって大一番の一戦を迎える。
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2024/11/23(土) 【京都2歳S】藤田晋オーナー連覇!エリキングが無敗の3連勝で重賞初V
- 2024/11/24(日) 【ジャパンカップ】マイルCSを当てた元ジョッキーが推すのはあのG1馬!
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】武豊ドウデュースに球界から強力援軍!業界を超えた「レジェンドタッグ」結成馬券
- 2024/11/22(金) マブダチ戸崎圭太(≧∀≦)!!【高田潤コラム】
- 2024/11/22(金) JCの騎乗は叶わずも東京最終週は16鞍の騎乗!【戸崎圭太コラム】
- 2024/11/24(日) 【ジャパンカップ】3年続けて馬券内!シンプルながらも期待大の「鉄の掟」が導く2頭
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】約20年1~3着なし!外国馬オーギュストロダンは本当に買えるのか?
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】マイルCSは推奨馬ソウルラッシュが圧勝!「枠順」から急浮上した伏兵候補