さすが名血、さすがミリオンホース レガッタが圧巻の伸び!!

レガッタ

14年11月15日(土)5回京都3日目5R サラ2才新馬(芝外1800m)

レガッタ
(牡2、栗東・昆厩舎)
父:ディープインパクト
母:スイープトウショウ
母父:エンドスウィープ

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1000mを1.05.2のスローの流れで進んだ新馬戦。だからと言って、この切れは凄いものだ。10.6~10.9の2Fの数字である。内ラチ沿いを気持ち良くゴールを目指すレガッタ。稽古での時計も秀逸だし、実戦でもそれを遺憾なく発揮できたレガッタ。父と母を合わせると、G1をいくつ勝っているのだろうか?セレクトセールで1億の値がついたのも判る資質の素晴らしさ。そんなデビュー戦だった…。


TVで観る馬体を実際に観たかったのだが、仕方あるまい。東京競馬場でジーッとみつめていた。ディープインパクトの子供が4頭も出ているのだが、こうも馬体の造り方がこうも違うのかと思える程の、異母兄弟である。返し馬や馬そのものの走りを目の当たりにできないもどかしさ。何でこんな番組をG1の日に設定しないのか、JRAに訊きたいものである。距離1800の芝にいい馬が揃うのは、誰にも判ろう。

スタートでディープインパクトの子供の1頭、ルートヴィヒコードの出が悪い。外でスプランドゥールも、あまり出が早くなかった。内からディープインパクト産駒のダノンブライトが前に出る。それに並んで前に出たのがバルザローナJ騎乗のタイキラトナンジュ。2頭が並んで行くが、前半3Fが37.8とゆったりだ。その3番手、前から1馬身半の位置でレガッタが内でじっと構える。
坂を登っていく前半800のあたりでは、ダノンブライトが半馬身前に出る。2番手グループが3頭並ぶ。一番内がレガッタで、外に2番人気のラヴィダフェリースで、外が3番人気イルミリオーネ。その後ろも3頭が並び、最後方が出の悪かった2頭併走で、前から最後尾まで5馬身ぐらいの塊だ。
坂を下ってラスト600のあたりで、外からイルミリオーネとサトノラプターが前に出て、3番手グループの外へ並ぶ。

ややコーナーリングの上手くないイルミリオーネだったが、浜中Jの肩ムチで矯正されながらカーブに入ってくる。
ラスト300のオレンジ棒あたりで、先行した2頭と4角で追い上げてきた外2頭と最内を狙ったレガッタの5頭が、急接近となる。
ラスト1ハロンで最内、ラチ沿いを伸びていくレガッタが先頭となる。決して楽な手応えとは言わぬし、やや頭の高い走法ながら、確実に伸びていくレガッタ。外からイルミリオーネが伸びて2着を確保。ダノンブライトが3着に粘った。

正味の競馬が上がり3ハロンでの決め脚勝負。内で脚を貯めていた事が大きいのは歴然だが、非凡な切れ味のレガッタであった。まずはデビュー勝ちをして、次なるステージはどこになるのであろう…か。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。