【マイルCS】'12年覇者サダムパテック「運を引き寄せる」

19日、マイルCS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。サダムパテック(牡6、栗東・西園厩舎)は坂路で助手が騎乗して4F53.3-39.3-26.1-13.4秒をマーク。終いビシッと追われると力強い脚捌きで登坂。先週は同じく坂路で4F52秒1をマークしており、状態は高いレベルでキープしている。

一昨年の勝ち馬で、今年2戦目の中山記念から田中勝春騎手が手綱をとり、3戦目の中京記念で58キロを背負って復活V。その後の2走は8着、10着も、58.5キロのトップハンデや出遅れて流れに乗れずじまいだったなどもあり、実力を出し切ってのものではない。

その思いは陣営も同じで、西園正都調教師は「メンコを外してしっかりと追っておきました。動きも良かったし、これでスイッチもオンになるんじゃないかな。前走はスローペースを出遅れては仕方ないよ。今回は何か工夫して臨もうと思っています」と巻き返しに燃える。

「G1を勝つには運もないといけない。運を引き寄せるように努力していきますよ」と締めくくってくれた指揮官。活気ある仕草を見ても、まだまだ衰えは感じられない。スムーズに捌けば2年ぶりのVも全くの夢物語ではないはずだ。