【マイルCS】タガノグランパ 一気の距離短縮も「チャンスがある」

19日、マイルCS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。異例ともいえる菊花賞からの参戦となるタガノグランパ(牡3、栗東・松田博厩舎)は主戦の菱田裕二騎手が騎乗。CWコースで終いをしっかりと追われ、6F84.7-68.6-53.6-39.2-11.9秒をマーク。クビ差ほど先着を許したが、その相手がハープスターなら何ら心配はなく、ハードなローテーションでも元気一杯だ。

パートナーの菱田騎手も「いつものように終いを重点でやりました。相変わらずいい動きでしたし、遅れたといっても相手はハープスターですからね。前走時より折り合いもついていたのもよかったと思います」と合格点のジャッジを与えている。

今回カギとなるのは前走3000mの菊花賞から一気に7Fも短くなるマイル戦となること。それには「一気に距離が短くなるのがどうかですが、調子よく仕上がってきてるし、チャンスがあると思っています」とデキの良さ、そして成長力でカバーする構えだ。

3月にファルコンSを勝ち、マイル以下で好成績を挙げながら、血統背景を盾に距離を延ばし、ダービーで0秒3差の4着と大健闘。その後はダービーと同じ2400mの神戸新聞杯3着、そして菊花賞で4着と距離も克服。いずれも2ケタ人気の低評価を覆してきた。今回はそれと逆の挑戦となるわけだが、重賞勝ちを含めて1400mで3勝の実績なら全く問題ないだろうし、キレが増す可能性は十分だ。意外性を持つ3歳の伏兵が申し分ない仕上がりでG1初Vに挑む。

タガノグランパ