3着で地力強化を証明 スピルバーグ「頑張ってくれました」

●11月30日(日) 5回東京9日目 第34回 ジャパンC(G1)(芝2400m)

初重賞制覇がG1の天皇賞(秋)。しかも、それがジェンティルドンナ、イスラボニータ、フェノーメノといった超一流の馬を破る快挙だったスピルバーグ(牡5、美浦・藤沢和厩舎)。このレースはその勝利が本物かどうかの真価を問われる一戦だったが、直線では馬群を縫うように伸びて堂々の銅メダル。ここもメンバー最速の上がりを記録して、天皇賞がフロックではないことを証明して見せた。

「コンデションが良く、馬がやる気になっていました。スタートは良かったですけど、外枠だったのであの位置からになりました。馬場が掘れていて追走に苦労しましたし、故障馬のアオりも受けましたが、最後もしっかり脚を使って頑張ってくれました」と北村宏司騎手も愛馬の健闘をたたえる。

不安視された距離も克服。長い休養があったことで、キャリアはまだ14戦と浅く、来年は関東の大将格としての活躍が期待される。スピルバーグの出世物語はまだまだ始まったばかりだ。

スピルバーグ