【有馬記念】3本の矢を放つの角居師 それぞれの状態に自信アリ

12月28日(日)に行われる有馬記念(G1)に向けての最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
厩舎から管理馬3頭が出走を予定している角居勝彦調教師の一問一答は以下の通り。

●エピファネイアは折り合いだけがカギ

-:まずエピファネイア(牡4、栗東・角居厩舎)ですが、今日の調教の指示、動き、どのようにご覧になったでしょうか?

角居勝彦調教師:ジョッキー(川田将雅騎手)に乗ってもらって、CWコースを単走でした。ジョッキーの言うことを聞いて、ちゃんと一生懸命走っていたと思います。

-:前走のジャパンCは非常に強い勝ち方でしたが、振り返っていただきたいと思います。

角:折り合いにちょっと問題のある子なのですが、しっかり抑えきってもらって、本当に素晴らしい競馬をしてもらえたなと思います。凄い馬だなと改めて思いました。

-:そんな中で、春はなかなか結果という意味では出なかった部分もありましたが、春との比較という部分ではどうでしたか?

角:春も調教してくれる人の言うことを上手に聞くようにはなっていたんですけどね。それが結果とは結びついてなかったのですが。

-:そのあと秋、しっかり結果を出してと。前走のジャパンCの前、天皇賞から比べると前走はどうだったのでしょうか?

角:1回使ったという感じです。天皇賞は長い休み明けだったのでね、ちょっと力みが多かったのと、少し体にも余裕もあったのかなと思います。

-:そんな中でジャパンCからの中間の様子というのはいかがだったでしょうか?

角:順調に来ていると思います。

-:先生の思い通りにこの中間も過ごせたということでしょうか?

角:そうですね。ジャパンCの状態を維持できれば、と思っていましたので。

-:今回は皐月賞以来の中山という舞台に変わりますが、そのあたりはいかがでしょうか?

角:皐月賞は2着ですから、走れるというのか、走れないというのか、ちょっとわかんないですけどね(笑)。

-:2500mという距離についても、問題ないと見てもよろしいですね。

角:折り合いがカギなので、そこだけですけどね。

-:最後に抱負をお願いします。

角:素晴らしいメンバーの有馬記念で、エピファネイアには合いにくい馬場、コースなのかもしれないですが、状態はいいので、ジャパンCの状態を維持して、競馬に向かえればなと思います。

●器用さのあるラキシスには中山は合う

-:次にラキシス(牝4、栗東・角居厩舎)ですが、今日の調教、指示と動きはどのようになったでしょうか?

角:ラキシスはクリスチャン(デムーロ)に乗ってもらって、坂路で併せ馬をやりましたが、体はもう出来上がっていますし、気持ちも非常に充実しているので、最後だけ仕掛けるという感じの調教でした。

-:前走から間が開いていますが、そのあたりというのは問題ないと。

角:そうですね。気持ちはすぐスイッチが入っちゃう方ですし、カイ食いが一番問題だったですが、ずっと中間もしっかり食べて、調教も時間があった分だけ、しっかりトレセンに置いて調教を積めましたので、いい状態になっていると思います。

-:前走のエリザベス女王杯を振り返っていただきたいと思いますが。

角:あの子もようやくエリ女で結果が出てくれたので。それからはずっと順調に来れているなと思います。

-:最後に抱負をひと言お願いします。

角:この子は環境が変わると、ご飯を食べれるかどうかがちょっと心配なんですが、競馬は器用にできる子なので、乗り役の言うことをちゃんと聞いてくれるし、そういう意味では中山みたいなちょっと難しいコースは合っているのかなと思います。

ラキシス

C.デムーロ騎手が騎乗したラキシス


●この秋一番の状態で臨むデニムアンドルビー

-:デニムアンドルビー(牝4、栗東・角居厩舎)ですが、今日の追い切り、動き、指示を教えて下さい。

角:CWコースで3頭併せの真ん中で。浜中ジョッキーに乗ってもらいました。秋3戦目で状態はこの秋一番いいのかなと思います。

-:前走のジャパンCから上積みがあると見てよろしいですね。

角:そうですね。ちょっと馬場が悪かったのと、速い流れでデニムには合わなかったですが、しっかり下に脚が掛かるような馬場であれば、終いの切れ味のある子なので、いい競馬ができると思っています。

-:最後に抱負をよろしくお願いします。

角:ちょっとここ最近、成績は出てないですが、状態はいいのでね。相手は強いですが、頑張ってほしいと思います。