【有馬記念】エピファネイアにテン乗り川田は「馬と会話しながら」

24日、有馬記念(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。エピファネイア(牡4、栗東・角居厩舎)は川田将雅騎手を背にCWコースで単走の最終リハを敢行。終始馬場の外々を軽快に進み、最後まで一糸乱れぬフットワーク。6F80.6-64.4-50.0-37.5-12.4秒をマークし、先週に引き続き折り合いに苦労する面は見られなかった。

開口一番「無事に終われたことが何より」と答えた川田騎手。デビュー前に一度だけ騎乗経験があり、当時の印象を「ダート馬かと思うほどの力強さがあった」と振り返る。その力強さと荒々しさが武器となり、前走ジャパンCの快走に繋がったと言えるだろう。

作戦や展開の希望については決して多くを語らず、「エピファネイアと話をしながら」と独特の表現で会見を締めくくった。G1連勝、年度代表馬の座など、大きな期待を背負う中でのテン乗りとあって否が応でも注目が集まる一戦。この人馬がレースの行方を大きく左右することは間違い無い。



12月28日(日)に行われる有馬記念(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
エピファネイアに騎乗する川田将雅騎手の一問一答は以下の通り。

●期待を一身に背負っての騎乗「とにかくできるだけ我慢を」

-:まず、追い切りに乗ってみての感触を教えてください。

川田将雅騎手:無事に終われたことが何よりだと思っています。

-:今回、初騎乗ということですが、もともと持っているエピファネイアのイメージを教えてください。

川:2歳のゲート試験の時に一度乗せていただいたことがあったのですが、その時にはダート馬かと思うほどの力強さがありました。それを祐一さん(福永祐一騎手)に伝えて、祐一さんも新馬戦の返し馬が終わった後にダート馬だとおっしゃっていたみたいなので。最初はそういう感覚でした。

-:その感覚からすると、だいぶイメージが変わられたりしたのですか?

川:あれから、これだけの道を歩んでいるわけですから、違う馬になっていると思いますし、こういう風に成長したんだなと思いました。

-:先週も乗られまして、今週も乗って見て、改めての感触というのはいかがでしたか?

川:やはり競馬の時とはテンションが全然違うので、非常に落ち着いてくれていますし、そのぶん攻め馬ではリラックスして走ってくれています。ただ競馬に行ってしまうとコントロールするのが大変になると思うのですが、攻め馬ではそういった面を見せずに穏やかに過ごしてくれています。

-:攻め馬と違った部分がレースで出そうだなと部分は感じられますか?

川:はい、全く違うと思います。

-:中山2500mというのはエピファネイアにとって初めてのレースということになると思うのですが、何かイメージというのはどうでしょうか?

川:何よりもこれだけ行きっぷりのいい子なので、とにかくできるだけ我慢してもらえるように、そればかりですね。

-:あればですけど、希望の枠などはありますでしょうか?

川:それは明日、抽選がありますので、その時に。

-:それではファンの多い馬ですが、ファンに向けて一言メッセージをお願いします。

川:ジャパンカップであれだけ強い勝ち方をして、非常に期待されたところに向かっている馬ですから。僕はこういった形で任せてもらいましたけど、何とか我慢してもらえるように話をしながら。繰り返しますけど、直線まで我慢してもらいたいなと思います。