昨年の桜花賞馬アユサンが引退 繁殖入り

2013年の桜花賞を勝ったアユサンが、12月26日(金)付けで競走馬登録を抹消したことが発表された。

アユサンは2012年10月に東京でデビュー。初戦を快勝し、即重賞挑戦となった第1回アルテミスSでコレクターアイテムの2着に入り、早々とオープン入りを果たした。
暮れの阪神JFこそ7着と崩れるも、年明け初戦のチューリップ賞で3着。そして桜花賞ではレース前日に落馬負傷した丸山元気騎手に替わって手綱をとったクリスチャン・デムーロ騎手が、兄のミルコ・デムーロ騎手が騎乗したレッドオーヴァルとの叩き合いを制して初重賞制覇がG1勝利。JRAのG1レースでは史上初となる兄弟ワンツーも話題となった。

距離が延びた次走のオークスも4着と健闘。秋の活躍が期待されたが、脚部不安を発症。今春の中山記念で復帰を果たすが15着と敗れ、続くダービー卿CTも11着。ヴィクトリアマイルを目指すも再び脚部不安を発症し、これが最後のレースとなった。今後は北海道沙流郡の下河辺牧場にて繁殖馬となる予定。

馬主は星野 壽市氏、生産者は日高の下河辺牧場。馬名の意味由来は「人名より+呼称」。JRA通算獲得賞金は1億5874万5000円(付加賞含む)。

アユサン
(牝4、美浦・手塚厩舎)
父:ディープインパクト
母:バイザキャット
母父:Storm Cat
通算成績:8戦2勝
重賞勝利:
13年桜花賞(G1)

アユサン

兄=ミルコ騎手との叩き合いを制したクリスチャン・デムーロ騎手


アユサン

クリスチャン=デムーロ騎手会心のガッツポーズ


アユサン

星野壽市オーナーにとっても嬉しい初G1制覇だった


アユサン

今後は生まれ故郷の下河辺牧場にて繁殖馬となる予定