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【1回京都】ベルシルエット…小平奈由木の注目新馬レポート
2015/1/20(火)
ベルシルエット(牝3、栗東・大久保厩舎)
父:ディープインパクト
母:ヴァイオレットラブ
母父:ドクターデヴィアス
稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。昨年は自己最高となる232勝をマークし、3年連続のリーディングサイアーに輝いた。ハープスター(桜花賞)、ミッキーアイル(NHKマイルC)、ショウナンパンドラ(秋華賞)がG1を奪取した現3歳に続き、この世代でもショウナンアデラ(阪神JF)、ダノンプラチナ(朝日杯FS)が2歳の頂上決戦を制した。今春のクラシックへも大挙して臨むこととなろう。
母ヴァイオレットラブ(その父ドクターデヴィアス)は未勝利だが、祖母のヴァインゴールドが米G3のガーデニアSを制した活躍馬であり、母の兄姉にはファントムジェット(タンパベイダービーなどG3を2勝)やビハインドザマスク(スワンSなど重賞を3勝)らがいる。繁殖成績も一流で、コイウタ(ヴィクトリアマイル、クイーンC)、ベールドインパクト(京都新聞杯2着、京都記念2着)らが同馬の姉兄。社台サラブレッドクラブにて総額3600万円で募集された。
7月26日、社台ファームより札幌競馬場に入厩。8月1日のゲート試験をパスした。いったん牧場に戻り、さらに心身をブラッシュアップ。9月12日、山元トレセンへ移動し、入念にスピードメニューを消化する。12月13日に栗東入りすると、段階を踏みながらペースが上げられた。力の要る馬場でのタイムは地味でも、この父らしい軽さやバネが伝わってくる。
慎重に状態を見極め、初戦から結果を残せる手応えを得てからデビューさせる意向であり、来週以降に伸びる可能性もあるが、1月25日(日)、京都の芝1800mを視野に入れている。
小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。
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