【2回京都】クレイヴソリッシュ…小平奈由木の注目新馬レポート

クレイヴソリッシュ
(牡3、栗東・浜田厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:プリンセスゴールド
母父:サンデーサイレンス

2年連続で年度代表馬に選出されたシンボリクリスエスの産駒。昨年もリーディングサイアー争いで4位に食い込んでいる。サクセスブロッケン(フェブラリーSなどG1級を3勝)、ストロングリターン(安田記念)、アルフレード(朝日杯FS)らに続き、最高傑作となるエピファネイア(菊花賞、ジャパンC)が登場。この世代も優秀な繁殖を集めているだけに、新たなスターの誕生が楽しみでならない。

母プリンセスゴールド(その父サンデーサイレンス)は1勝のみに終わったが、その全兄が香港ヴァーズやドバイシーマクラシックなどを制し、種牡馬としても大成功しているステイゴールド。ローズS、クイーンSに勝ったレクレドールの全妹でもある。同馬の全兄に現4勝のゴールデンヒーローがいる。社台サラブレッドクラブの所属。募集総額は2200万円だった。

追分ファームリリーバレーにて入念なキャンターを消化。右飛節が軽く腫れるトラブルも乗り越え、宇治田原優駿ステーブルを経由して12月11日には栗東に入厩した。1月3日のゲート試験をクリア。順調にペースアップされた。あえて速いタイムはマークしていないが、ダイナミックなフットワーク。近親のベルーフ(京成杯)もクラシック戦線へ名乗りを上げた。ダートもこなせそうな大型ながら、芝でも爆発力を生かせるだろう。

2月1日(日)、阪神の芝2000mでデビュー。幸英明騎手が騎乗する。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。