【根岸S】坂路で行く気満々 キョウワダッフィー

28日、根岸ステークス(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。キョウワダッフィー(牡7、栗東・笹田厩舎)は、助手が騎乗して坂路で単走追い。終いビシッと気合を入れられると、走りやすい馬場状態だったとはいえ、この日の2番時計で、自己ベストに0秒1差と迫る4F51.3-37.5-24.5-12.3秒を計時。迫力満点の脚捌きで登坂した。

「時計?けさは馬場状態がいいからね」と笹田和秀調教師は、その時計に慎重な姿勢を見せたが、唸るような気合乗りで周囲の馬を圧倒。「ここ2走の内容を踏まえて、馬に少し気を入れるように調整をしている。まだ競馬で使うかどうかは未定だけど、先週、今週とチークピーシズを着けてやってきた。動きはいいし、乗り手も“自分からハミを取っている” と言っているよ。競馬でもしっかり走って欲しいね」と大きな期待を寄せる。

体質の弱さから大事にレースを使われて明け7歳馬ながら、キャリアはまだ22戦。馬っぷり、仕草を見ても、今が充実期といったムード。重賞初挑戦となった昨年のプロキオンSでは、次走で南部杯を勝つベストウォーリアとクビ差の2着に入っており、重賞の1つや2つという能力も秘めている。遅咲きの素質馬が初タイトル奪取となるか注目だ。