社台スタリオンで新種牡馬ジャスタウェイらお披露目

10日、北海道安平町の社台スタリオンステーションにて、新種牡馬展示会が行われた。

今年から新種牡馬として同スタッド入りするジャスタウェイ(牡6)とベルシャザール(牡7)をはじめ、昨年度から種牡馬入りしているオルフェーヴル(牡7)、ロードカナロア(牡7)、エイシンフラッシュ(牡8)、そして、産駒たちが今をときめくディープインパクト(牡13)、キングカメハメハ(牡14)らが登場。中でも「2014年度ロンジンワールドベストレースホースランキング」にて日本馬史上初の世界一の評価を受けたジャスタウェイは、関係者の注目を集めた。

展示会に駆けつけた大和屋暁オーナーは、「今のところ種付けはあまり上手ではない、という話を聞いていますが(笑)、これから数を重ねて上手になってくれると思います。来年、再来年、今後もジャスタウェイをよろしくお願い致します」とスピーチ。引退式以来となる“長男”との再会に笑顔をのぞかせた。なお、オーナーから見た展示会の様子は、後日、コラム「通暁暢達」で語ってくれることだろう。

ジャスタウェイの今年の種付け料は350万円に設定されており、120~130頭に種付けを予定。その功績に比較すればリーズナブルな価格に、早くも満口になる人気をみせている。昨年、自身の活躍で一躍、評価を高めたハーツクライの後継種牡馬としてだけでなく、世界一のDNAを受け継ぐための大役へ、ジャスタウェイの挑戦はこれからも続いてゆく。

【須貝尚介調教師のコメント】
「ジャスタウェイのために、このように多くの人が来ていただき、ありがとうございます。調教師の夢として、種馬にするということを達成できたので、ジャスタウェイだけでなく、応援してくださった方や、その関係者の方に心から感謝します。

ジャスタウェイのお父さんはハーツクライで、ジャスタウェイにおいても成長過程で結構、変化を見せる馬です。2歳、3歳の頃は自分の状態をハッキリと表す仔ですので、その点においては大変やりやすかったです。ただ、“変化”があることで使いたいレースを使えなかったことも事実です。

全体としては扱いやすい馬でしたので、子どもたちも扱いやすいと思います。ジャスタウェイの子どもも世界に羽ばたいて行ってくれると思いますので、よろしくお願いします」

【ベルシャザールを管理した松田国英調教師のコメント】
「先々週、中央競馬で11勝を挙げたキングカメハメハの仔になります、ベルシャザールですが、ダービーでも3着になり、ダートに移ってからも素晴らしい成績を挙げています。

現在、リーディングサイアーになるためには、やはりダートでも芝でも走る馬でないといけないのかなと思っています。ベルシャザールはダートで走る蹄をしています。昔はスピードを出すために蹄が大きいほうが良いとされてきましたが、今は体に合う蹄をしていないとダートも芝も走ってくれません。

坂路調教やウッドコースでの調教をするため、手脚の長い、馬格の大きい馬の方が調教師としてはやりがいがあります。そのような仔が生まれるのではないかなと思います。

ベルシャザールの母親も素晴らしい成績を残しましたし、ベルシャザール自身もまだやり残したことがたくさんあります。生産者の方々にはベルシャザールを付けることで、ダービーを狙えるような馬、また海外に行くような馬を生み出していただき、子どもたちを私たちに管理させて頂ければと思っています」

ジャスタウェイ(牡6)
父:ハーツクライ
母:シビル
母父:Wild Again
通算成績:22戦6勝
重賞勝利:
14年安田記念(G1)
14年ドバイDF(G1)
13年天皇賞・秋(G1) 14年中山記念(G2)
12年アーリントンC(G3)

ベルシャザール(牡7)
父:キングカメハメハ
母:マルカキャンディ
母父:サンデーサイレンス
通算成績:18戦6勝
重賞勝利:
13年JCダート(G1)
13年杯武蔵野S(G3)

種牡馬展示会

新種牡馬として注目を浴びたジャスタウェイ


種牡馬展示会

ジャスタウェイと大和屋暁オーナー


種牡馬展示会

2013年のJCダートを制したベルシャザール


種牡馬展示会

ディープインパクト


種牡馬展示会

先日は産駒が1週11勝の新記録を打ち立てたキングカメハメハ


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