【1回小倉】ブランドベルグ…小平奈由木の注目新馬レポート

ブランドベルグ
(牡3、栗東・牧田厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:ウィンドハック
母父:Platini

父はネオユニヴァース。ファーストクロップよりアンライバルド(皐月賞)、ロジユニヴァース(ダービー)が登場したのに続き、ヴィクトワールピサ(ドバイワールドカップ、有馬記念、皐月賞)が世界へもその名を轟かせた。この世代ではブライトエンブレム(札幌2歳S)がタイトルを奪取。今春のクラシック戦線でも目が離せない。

母はドイツ生まれのウィンドハック(その父プラティニ)。G2・伊1000ギニーをはじめ、イタリアで5勝をマークした。同馬の全兄に現1勝のハイフロンティアがいる。グリーンファーム愛馬会の所属となり、総額2000万円で募集された。

骨膜が見られたヒザに負担をかけすぎないよう、社台ファームで丁寧に基礎固め。11月11日には山元トレセンへ移って順調にペースアップされた。1月10日、栗東に入厩すると、21日のゲート試験をクリア。無理なく豊富な乗り込み量を消化できている。先週のウッドコースでは古馬500万下のミッキーピオーネを6ハロンからコンマ6秒追走し、コンマ4秒の先着。ラストは12秒程度の鋭い伸びを見せた。非凡な瞬発力が伝わってくる。

2月22日(日)、小倉の芝1800mにスタンバイ。松田大作騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。