【1回阪神】レッドシャローム…小平奈由木の注目新馬レポート

レッドシャローム
(牝3、栗東・平田厩舎)
父:ウォーエンブレム
母:チーフオフィサー2
母父:Officer

父は米2冠の名馬、ウォーエンブレム。受胎率の低さに泣かされながらも、少ない産駒は確実に勝ち上がり、成長力にも富む。ブラックエンブレム(秋華賞)、ローブティサージュ(阪神JF)をはじめ、8頭の重賞勝ち馬を送り出している。

母チーフオフィサー2(その父オフィサー)は不出走だが、その半姉が米G2・ファンタジーSの覇者であり、G1・マザーグースSでも3着したレディトゥプリーズ。同馬の半兄に現2勝のチーフアセスメントがいる。東京サラブレッドクラブの所属。募集総額は1400万円だった。

社台ファームで基礎固めされ、10月5日にはトレセン近郊のグリーンウッド・トレーニングへ。11月28日、栗東に入厩した。12月12日のゲート試験をパス。繊細な心身に配慮し、いったん放牧を挟んで態勢を整え直す。スピードメニューを消化したうえで、2月14日に帰厩。時計を出し始めたはかりであるが、十分に動ける態勢にあり、先週の坂路でも上々の反応が見られた。

今週で芝の新馬が組まれるのは最後となる。多数の希望馬が予想されるものの、3月1日(日)、阪神の芝2000mより投票していく。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。