1991年の桜花賞馬シスタートウショウが老衰のため死亡

1991年の桜花賞を無敗で制し、続くオークスでも2着に入ったシスタートウショウが3日、余生を送っていた北海道新ひだか町のトウショウ牧場で、老衰のために死亡した。27歳だった。

1990年の12月にデビューして、新馬戦、福寿草特別、チューリップ賞(当時はオープン特別)と3連勝。91年の桜花賞は空前のハイレベルと言われ、重賞2勝を含む5戦5勝のイソノルーブルを筆頭に、重賞2勝馬がノーザンドライバー、スカーレットブーケ(ダイワメジャー、ダイワスカーレットの母)、ミルフォードスルー(エリザベス女王杯2着馬ランフォザドリームの母)とさらに3頭。他にタニノギムレットの母となるタニノクリスタルも名を連ねた一戦を2馬身差で快勝。無敗の桜花賞馬となり、騎乗した角田晃一騎手(現調教師)に初のG1タイトルをプレゼントした。

オークスはスタートで痛恨の出遅れ。直線で強烈な末脚を見せて追い込むも、イソノルーブルにハナ差及ばず無念の2着。その後、脚部不安を発症し、1年7カ月の休養。中山記念2着、安田記念4着など、善戦を続けたが、勝鞍を挙げることはできず、93年のオールカマー5着を最後に引退をした。

引退後は生まれ故郷のトウショウ牧場で繁殖牝馬となり、6頭がJRAでデビュー。トウショウパワーズが5勝の活躍を見せた。2007年以降は種付けをせずに余生を送っていたが、ここ数年は腰の状態が悪く、3日に息を引き取った。

シスタートウショウ(牝27)
父:トウシヨウボーイ
母:コーニストウシヨウ
母父:ダンデイルート
競走成績:12戦4勝
重賞勝利:
1991年 桜花賞(G1)
受賞:
1991年 最優秀4歳牝馬