【フィリーズR】重賞勝ちの千四でホタルビ「良い条件」

11日、フィリーズレビュー(G2)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。クールホタルビ(牝3、栗東・清水久厩舎)は助手を背に坂路で単走の追い切り。4F55.2-39.7-25.9-12.9秒と馬なりで終い重点の時計に留められたが、久々を感じさせない脚さばきをみせた。

「先週にもやっていますからね。今週はこのくらいで十分でしょう。いい仕上がりで臨めそうですよ」と評するのは清水久詞調教師。言葉どおり、4日には同じく坂路で52秒0の好タイムをマーク。態勢は整っていた模様で、思惑通りの調整が進んでいることを窺わせた。

前走の阪神ジュベナイルFでは好位で運んでいたものの、3角で前をカットされるアクシデント。そこからリズムを崩して一気に後退。力を出し切ることはできなかった。それには主戦の小牧太騎手は「とにかく競馬にならんかった」とお手上げだったが、一方で道中は課題の折り合いに進境を見せていたことは確か。「前走は不利があって参考外の競馬です。最近は折り合いもつくようになっていますし、千四は実績もありますからね」とトレーナーも力負けではないことをアピールする。

しかし、前走の大敗で、重賞ウィナーながら引き続き低評価が想定される。「人気がない?それもいいんじゃないでしょうか(笑)。とにかく良い条件ですし、G1へ弾みがつく競馬をしていきたいです」と腕をぶすのは清水師。桜花賞へ向けた明け3歳初戦は、実力を再証明する一戦へ。フィリーズレビューはクールホタルビにとって意義のある闘いとなるだろう。