【阪神大賞典】フーラ&デニム 牝馬2騎は長距離戦に活路を

18日、阪神大賞典(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

フーラブライド(牝6、栗東・木原厩舎)は助手を背に、3秒以上前を走る僚馬スプランドゥールを追いかけて6F78.9-63.5-50.2-37.7-12.4秒をマーク。ラストは1馬身ほど届かなかったが、ビッシリと追われる意欲的な攻め内容を消化している。

「今週もしっかりと追っておいたし、これである程度は仕上がってくるでしょう」と語る木原一良調教師だが、続けて「順調に乗ってきたけど、まだいくらか太いかな。いつも休ませてボリュームを増してくる馬だけど、今回は気持ち余裕があるね」とトーンはやや控えめ。

ここまで牝馬重賞2勝加え、前走の日経新春杯でも牡馬相手に2着と好走。今回も波乱の立役者として期待を集めそうだが、「今回は超一流馬が出てくるからね。まずは結果よりも内容。天皇賞(春)へ向けてどんな走りをするかだね」とあくまで先を見据えている様子。日経新春杯を最後に引退のプランもあったが、陣営は現役続行を決断したように、6歳を迎えてなお盛んなフーラブライド。最大目標に向けてメドの立つ走りをみせたい。


デニムアンドルビー(牝5、栗東・角居厩舎)は浜中俊騎手を背に3頭併せを敢行。内にフリートストリート、外にリベルタスと牡馬2頭に挟まれる格好で6F81.0-65.9- 51.4-38.1-12.0秒をマーク。最後は外のリベルタスとほぼ同時のフィニッシュだが、手応えの差は歴然だ。

「いつも調教ではしっかり走ってくれる馬ですからね。休み明けでも太いとかそういうところはありません。いい意味で変わりなくきています」と鞍上は動きに合格点を与える。

しかし今回の条件については「このメンバーを相手に初めての3000mですから。適性を含めてやってみないと分からないですね」とこちらも慎重なジャッジに終始した。

一昨年のオークス3着馬で、ジャパンCではあのジェンティルドンナをハナ差まで追い詰めたことも。昨年1年間は存在感を示せず終わってしまっただけに、まずは復調のキッカケを掴みたいところだ。

3頭併せの中央がデニムアンドルビー