叩き合い制したピアシングステアがデビューV…中山新馬

3月22日(日)、2回中山8日目4Rで3歳新馬(ダ1800m)が行なわれ、木幡初広騎手騎乗の11番人気・ピアシングステア(牡3、美浦・牧厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:56.4(稍重)。

2着にはクビ差で1番人気・ジャイロスコープ(牡3、美浦・池上弘厩舎)、3着には2馬身半差で2番人気・ナナイロボタン(牝3、美浦・黒岩厩舎)が続いて入線した。

人気のジャイロスコープが好スタートから楽な手応えでハナを奪うも、2番手以降はピアシングステア、ティムシェル、コトブキドリーム、サトノゼウス、ジョリーオーガスタ、さらに5頭ほどが差がなくごった返して激しい先行争いが繰り広げられる。
ジャイロスコープ、ピアシングステア、ティムシェルの3頭が並んで直線に入り、最内から手応え良く進んだジャイロスコープが粘り込みをはかるが、ピアシングステアも渋太く食らいついて2頭のマッチレース。叩き合いはゴールまで続き、最後の最後で木幡初広騎手のステッキに応えたピアシングステアがクビ差交わしてこの世代最後の新馬勝ちを決めた。

勝ったピアシングステアは近親に兵庫CS2着、ユニコーンS3着、全日本2歳優駿4着と重賞で活躍したサンライズクォリアがいる血統。父バトルプランの産駒はこの世代5勝のうち新馬戦で3勝と仕上がりの早さを見せている。
馬主は水上行雄氏、生産者は浦河町の笠松牧場。馬名の意味由来は「鋭い視線」。

1着 ピアシングステア(木幡広騎手)
「練習した成果があり、いいスタートか切れた。2番手で流れに乗れたよ。相手も渋太かったが、最後にもうひと伸び。いい勝負根性がある」

3着 ナナイロボタン(田辺騎手)
「ゲートがひと息。流れに乗れませんでした。でも、道中は上手に走っていましたよ。センスのあるところを見せましたし、チャンスは近いでしょう」

4着 ラジャスタン(松岡騎手)
「攻め馬の走りは良かったけど、気の悪さがあるからね。使って前向きになってくれれば」

5着 リブレドバンク(三浦騎手)
「窮屈なスペースに入り、うまくハミを取れなかった。広いところで競馬ができたら。芝でもやれそうだよ。まだ非力だし、これから良くなる」

10着 パフューマー(田中勝騎手)
「まだ頼りないとこが残っている。素質は感じるし、使って変わると思うよ」

13着 アースライジング(内田博騎手)
「スタートで寄られて怖がった。内枠だったしね。砂を被ってバランスを崩し、嫌気を差してしまった」

16着 サトノゼウス(川島信騎手)
「走りは悪くない。気持の問題です。いいほうに向いてほしいですよ」

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ピアシングステア
(牡3、美浦・牧厩舎)
父:バトルプラン
母:プレシャスエルフ
母父:コロナドズクエスト

ピアシングステア

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