【高松宮記念】アンバル 56秒台の追い切りに「やり過ぎよりは」

26日、高松宮記念(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。アンバルブライベン(牝6、栗東・福島信厩舎)は主戦の田中健騎手を背に坂路コースでの追い切りとなったが、馬なりのまま軽めの調整に終始。時計も4F56.8-41.7-26.9-12.8秒と目を引くものではなかったが、入念に乗り込みレースへ挑む構えだ。

1週前追い切りでは4F49.6秒と好時計を弾き出した分、今回の時計はやや物足りないものに。西谷調教助手も「予定は54秒台くらいで、ラストは11秒台のつもりだったんだけど……」と渋い表情。それでも「最後は良かったし、先週しっかりやっているから、やり過ぎよりはいいかな」と前を向いた。

勢いではどの馬にも引けを取らない。前走のシルクロードSではしっかり先手を主張しての逃げ切り勝ち。重賞初制覇となった京阪杯でも同じ形で勝利しているように自分の型に持ち込めば、G1の舞台でも通用していい力を見せつけている。アンバルブライベンだけでなく、鞍上、厩舎にとっても初のG1タイトルが懸かる大一番。自慢の快足ぶりで今回も逃げ切れるか。