【産経大阪杯】ユタカ納得の11秒8!キズナ「勝たなくては」

1日、産経大阪杯(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。完全復活を目指すキズナ(牡5、栗東・佐々晶厩舎)は武豊騎手を背にCWコースに登場。古馬1000万条件のステイウェルを追走し、馬なりながらもしっかりと伸びて先着。時計は7F94.3-77.9-63.3-49.6-36.6-11.8秒をマーク。「合図を送ったら反応してくれた」との言葉通り、鋭く伸びてきた脚色からは不安を一切感じさせない追い切りとなった。

最終追い切りを終えた鞍上には自然と笑みが溢れる。「すごい走りでしたね。状態は良いと思います」とその言葉は力強い。1週前追い切りにも騎乗し、その時も手応えを口にしていたが、「(状態は良いと言っても)先週はあくまで“1週前”という感じ。今週は“最終追い切り”といった感じだね」と状態面の上積みを強調。好タイムを弾き出したことについては「馬場の良いところを走らせれば、このぐらいは出る馬。驚くことはないですよ」と気にも留めない様子だが、むしろそれはキズナに対する自信の表れとも言えるだろう。

前走は骨折明け初戦ということもあり、試運転の意味合いも強かったが今回は2走目。もう言い訳の出来ない立場となる。百戦錬磨の名手もそれは自覚しており、「勝たなくてはいけない馬ですし、それにしっかりと応えたいですね」とハッキリとした口調で答えた。相手強化されるメンバー構成だが、主役の1頭であることは間違いない。大目標は2年ぶりの凱旋門賞。青写真通りの路線を歩むためにも、ここで求められるのは勝利だけだ。

キズナ

キズナ

キズナ

キズナ

▲キズナの状態を確認する佐々木晶三調教師(左)と武豊騎手