【平安S】1週前 連覇へ視界良好クリノスターオー

13日、平安S(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、アンタレスS1着のクリノスターオー(牡5、栗東・高橋忠厩舎)は主戦の幸英明騎手を背に坂路入り。単走で終い一杯に追われると4F51.6-37.4-24.7-12.5秒の好タイムもさることながら、豪快なフットワークがひと際目に付いた。

高橋義忠調教師は「追い切りもいい動きをしていたし、順調ですね。前走は着差こそありませんでしたが、抜け出して1頭にならないように気をつけて乗っていましたから。着差以上に強い競馬だったと思います。ブリンカーの効果? う~ん。外目の枠だったし、まだ何とも。馬群に入った時がどうかな。ま、最近は行き脚がいいし、そんなに極端に包まれることはないと思います。大きなレースに使うにはまだ賞金不足(※かしわ記念除外)だし、今後のためにも賞金を加算したいですね」と明るい表情。連覇へ視界は良好だ。


前走、アンタレスS3着のナムラビクター(牡6、栗東・福島信厩舎)は助手が騎乗して坂路へ。以前は入り口でゴネることも多かった馬だが、今回はスムーズに移動。単走で一杯に追われて、時計は4F54.5-39.9-26.9-14.1秒と時計は平凡も、攻め駆けするタイプではないだけに全く心配する必要はなさそうだ。

「前走はスタートがすべてだね。クリノにアポロは前に行ってただろ。ま、あの位置からよく差してきたよ。ジョッキーも感じは掴めただろうし、今度はうまいこと乗ってきてくれるだろ。追い切りはこんなもん。でも、以前は坂路の入り口に向かうのにゴネてゴネてどうしようもなかったけど、この休み明けは素直。ストレスをためさせないように、普段の日でも無理に抑えずに、おしまいは15-15になってもいいぐらいの気持ちで乗ってもらってるんだ。これがいい方に向いてる感じだね」と斉藤厩務員は順調な調整をアピール。昨年1番人気で5着に敗れたリベンジなるか注目される。