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ミルコ号泣!二冠制覇ドゥラメンテ 次なる道は三冠か、海外か
2015/5/31(日)
●5月31日(日) 2回東京12日目10R 第82回 日本ダービー(G1)(芝2400m)史上23頭目となる春二冠(皐月賞→日本ダービー)を達成したドゥラメンテ(牡3、美浦・堀厩舎)。偉大な父であるキングカメハメハ、そしてディープインパクトが並んで保持していた日本ダービー・レコードを堂々と塗り替える2分23秒2の時計で、2400mを駆け抜けた。
世代6819頭の頂点を決める舞台とあって、淀みないペースでレースが展開されるも、中団のポジションをしっかり確保。人気を分け合ったライバル達よりも前で立ち回る盤石の運びを見せ、満を持してのスパートから直線半ばで早々に先頭を奪い、後続を寄せ付けぬ完勝を収めた。
検量室に引き上げてきたM.デムーロ騎手の目には涙。ネオユニヴァースで制した2003年以来2度目のダービー制覇となるが、今回はJRA騎手としての勝利に「感動した。1番人気のプレッシャーはあったけど、勝てて本当に良かった。直線で他馬にぶつかりましたが、手前が替わってからの伸びはすごかった。ネオユニヴァースより強い感じ!」と喜びを爆発。「超ウレシイ!」という言葉を何度も繰り返した。
涙ながらにパートナーをねぎらうM.デムーロ騎手
皐月賞の4コーナーで見せた荒々しさについては今回もやや顔を出し、「1~2コーナーで少し掛かった」と鞍上が語る一方、堀宣行調教師は「暑い天候で輸送がこたえる時期になりましたが、到着から落ち着きがありました。装鞍所からパドックにかけても、前走と違って大人しかったですよ」と振り返ったように、内面の成長も窺わせる一戦に。「名前(ドゥラメンテは音楽用語で『荒々しく、はっきりと』の意味)と同様荒々しいと言われ、スタッフ共々恥ずかしい気持ちもあったのですが、今回は非常に落ち着いて競馬ができましたし、そう荒々しくはないと思うのですがいかがでしょうか?」と笑顔で問いかける場面も。
圧倒的なパフォーマンスでの二冠達成。周囲は早くも今後の動向に色めき立つが、「今日は100%の走りで疲れただろうから」とデムーロ騎手は相棒を思いやり、「この後のローテーションに関しては、きちんと状態を把握したうえ、オーナーと相談したいと思います。凱旋門賞にも登録しましたが、精神的にも、肉体面も、まだまだ完成されるのは先ですからね」と指揮官も慎重な姿勢を崩さなかった。
今日の勝利で親子2代によるダービー制覇。そして母系を辿れば、曾祖母ダイナカール、祖母エアグルーヴ、そして母アドマイヤグルーヴに4代に次ぐG1制覇。まさしく現代の日本競馬を誇る超良血の姿を体現していると言えるだろう。次なる目標はクラシック三冠か、それともロンシャンか。父は神戸新聞杯の勝利を最後に引退を余儀なくされただけに、今後も無事に、さらに大きく羽ばたいてくれることを心から願いたい。
堀宣行調教師とM.デムーロ騎手
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