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【安田記念】レッドアリオン デビュー6年目川須にチャンス到来!
2015/6/3(水)
6月7日(日)に行われる安田記念(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。洛陽S、マイラーズCと目下2連勝中のレッドアリオン(牡5、栗東・橋口弘厩舎)は先週同様、助手が騎乗して兄のクラレントをパートナーに坂路入り。終い気合を付けて強めに追われると4F54.9-39.9-26.2-13.0秒で同入フィニッシュを果たした。初勝利までに5戦を要したが、その後は重賞路線で好走を続け、ニュージーランドT2着、続くNHKマイルCでも4着と好走。若い川須栄彦騎手を背に、重賞制覇も時間の問題と思われたが、その後は思うような結果が出ず、コンビは解消。昨年は降級前にオープン特別、降級して自己条件を勝ったが、大きな期待からすると、まだまだ物足りない成績となっていた。今年に入り、昨年春以来のコンビ復活となった川須騎手で洛陽Sを快勝。そして前走のマイラーズCで待望の重賞初制覇、勢いに乗って再び東京マイルのG1に帰ってきた。
馬の方は東京コースで勝鞍こそないものの、富士S3着、先のNHKマイルCと重賞でも好走。同じ左回りの中京では勝鞍もあって、字面ほど相性は悪くない。鞍上はデビュー2年目の91勝をピークに年々勝鞍が減少。ここは再度名前を売る絶好のチャンス到来だ。思い切った騎乗で新境地を切り拓けるか。
6月7日(日)に行われる安田記念(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
レッドアリオンに騎乗する川須栄彦騎手の一問一答は以下の通り。
●自信を持って再びG1へ
-:前走は見事なレース運びで重賞初勝利をもたらしました。振り返ってみていかがですか?
川須栄彦騎手:そうですね。強いメンバーも揃っていて、加えて開幕週ということで、時計が速くなることは予測していました。前半はある程度良い位置で競馬をして、アドバンテージを作れたら良いなと考えていたので、思っていたような競馬ができましたね。
-:前のポジションに付けて、終いの脚もしっかりしていましたね。
川:流れも遅かったですが、道中も我慢してくれましたし、最後もしっかり前を捕まえてくれたので、完勝だったと思います。
-:再び川須騎手が騎乗されてから、スタートの心配はなくなったのではありませんか?
川:ここ何走かはスタートも出ていますし、前走もすごく良かったので、その後の競馬も組み立てやすくなりました。馬も成長してくれていると思います。
-:以前騎乗されていた時と、洛陽Sで久々に騎乗されてから、連勝中の今では、イメージはどのように変わりましたか?
川:もともとポテンシャルの高い馬でしたが、気の強い馬だったので、出遅れたり、折り合いを欠いたりと難しいところもありました。洛陽Sで不安を一掃してくれたというか、馬の成長を感じることができたので、前走もすごく自信を持って騎乗することができました。
-:もう、手の内に入れたという感覚をお持ちなのですね。
川:そうですね。ここ2走で色々と感じられたこともありますし、それよりも心身ともに馬が成長してくれていると思います。
▲人馬ともに初G1制覇へ 晴れやかな表情で会見に臨む川須騎手
-:レース後の様子について、陣営からは何かお聞きになってますか?
川:非常に追い切りの動きも良いと聞いていますし、何よりも馬がリラックスしているというか、精神的にも良い状態と。
-:本日の追い切りについて、すでに厩舎からの報告はありましたか?
川:動きが良かったということは助手さんから聞いているので、追い切りの映像を後から確認したいと思います。
-:レッドアリオンは東京の1600mを過去3戦しています。今回、気をつけるべき点についてはどのようにお考えですか?
川:この開催は時計も速いですし、前の馬も止まってないように思います。まずはスタートに気をつけたいですね。
-:そのためには、どのようなところに細心の注意を払っているのでしょうか。
川:平常心で乗ることじゃないですか?ここに来て馬も充実期に入っていますし、2連勝という勢いに乗った形でG1に挑戦できるので、レースでは思い切って乗りたいと思います。
-:他の有力馬が後ろから脚を使ってくるタイプです。前のポジションに付けられるこの馬の有利さについてはどうお考えですか?
川:前で競馬できるので、変に他の馬を意識せずに、いつも通り馬との呼吸を合わせてレースができればいいなと思っています。
-:枠順・天気などの希望はいかがですか?
川:やっぱり天気は晴れていた方が良いかなとは思いますが、枠順については正直決まったところで良いかなと。強いて言うなら偶数枠がほしい、というくらいですね。
-:内・外どちらでも問題はないということですね。
川:そうですね。どこからでも競馬のイメージは作れるかなと思います。
▲マイラーズCで待望の重賞初制覇
●人馬ともに大きく成長
-:レース数こそ少ないですが、左回りについては右回りよりも若干、成績が出ていないように思います。左右の回りの違いについて、跨っていて何か感じますか?
川:正直、僕は京都より競馬はしやすくなるのではないかと思っています。京都ほどポジションを気にしなくても良いというポイントがありますからね。左回りでも中京で勝っていますし、東京では勝ってはいませんが、重賞でも最後は良い脚で上位に来ていますので、全然問題ないと思います。
-:この馬に騎乗されて、川須騎手が学ばれたことがあれば教えて下さい。
川:乗っていく中で、気性面の成長を大きく感じることができたということが一番ですね。
-:それはレッドアリオンに騎乗する際に、「気性面に注意している」ということで、成長を感じる部分が大きかったということですか?
川:やっぱり、3歳の時はゲートであったり、折り合いであったり気にすることが多かったのです。2走前は好位からレースをすることによって馬の成長を感じることができました。相変わらず我の強い馬ですが、そこをコントロールできたら最後はすごく良い脚を使ってくれるというイメージがあるので、東京コースに変わっても、普段通りのレースをすれば自ずと結果は付いてくるんじゃないかなと思います。
-:管理されている橋口調教師にとっては最後の安田記念になります。その辺りについて想いがありましたらお願いします。
川:そうですね。また2走前から乗せていただいて、G1でもチャンスをいただきました。期待に応えたいですし、結果で恩返しができたらと思っています。
-:それでは、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
川:これだけの馬でG1に挑戦させていただくことになりました。ありがたいことですし、責任も感じていますけど、全力で騎乗したいと思います。応援よろしくお願いします。
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