【POG】土曜阪神新馬・直前トーク

いよいよ6月6日(土)より幕開けする2013年産の2歳新馬戦。ここではデビューを目前に控えた今、最終追い切りを終えた各陣営の談話を紹介したい。

●6月6日(土) 3回阪神1日目5R 2歳新馬(芝1600m)

レースで一番人気が想像されるのは、5枠5番のトウショウジャイロ(牡2、栗東・角田厩舎)だ。母はスプリント重賞を5勝、G1でも活躍したシーイズトウショウで、父はダイワメジャーという血統馬である。

「上のトウショウピストと比べるとおっとりしてるし、距離の融通も利きそうな感じ。併せ馬でやるとスッと先着するし、見た感じよりも時計も出ています。今週の追い切りで態勢は整ったと思います」と語るのは、兄も管理した角田晃一調教師

ここまで坂路で再三、併せ馬を消化してきたが、最終追い切りは古馬オープンのカチューシャを相手に、52.9-12.5秒をマーク。水準以上の時計をマークしており、能力の高さを窺わせている。

2枠2番のウインオスカー(牡2、栗東・飯田雄厩舎)は現3歳世代でも、グァンチャーレ、ミュゼエイリアンと2頭の重賞ウィナー・ダービー出走馬を送り出したスクリーンヒーローの産駒。コース、坂路を併用して、調整が進められてきた。

「色々なコースで乗ってきたけど、物見をすることもないし、落ち着きがあるのがいいね。見た目にはコンパクトだけど、中身がしっかり詰まってる感じだよ。今年はスクリーンヒーロー産駒の成績がいいし、けっこう2歳戦でもいい結果を出せてるのも心強いね」と飯田雄三調教師は期待を寄せる。鞍上の柴田大知騎手も育成段階で騎乗し、その背中を確認済み。陣営も新潟2歳S(G3)を見据えているとの期待馬だ。

JRAブリーズアップセール出身の1枠1番ノーブルマーズ(牡2、栗東・宮本厩舎)は、攻めでは目立った時計はみせていないが、「半兄のラブユアマンはデビュー戦でドゥラメンテを負かしているんだってね。この馬もいいよ。今週でも3歳馬と併せ馬で先着。追って味があるタイプだよ」と宮本博調教師は語る。兄に続く大物食いとなるか。

また、3枠3番のミヤビキラメキ(牝2、栗東・笹田厩舎)は祖母が京都牝馬S勝ちのシスティーナという血統。父ハーツクライ、母父キングカメハメハという血統からも王道感を漂わせている。

「ここ2週の坂路の動きは新馬としては及第点だね。気性も素直で走ることに真面目なタイプ。距離が延びていって良さそうな感じですよ。ゲートも問題ないし、初戦から走れる態勢は整っています」と笹田和秀調教師

師の評価どおり、先週、今週と坂路での追い切りはいずれもラスト1Fを12秒台でフィニッシュ。C.ルメール騎手を配して、牡馬相手に挑む構えだ。