【3回東京】スクエアフォールド…小平奈由木の注目新馬レポート

スクエアフォールド
(牡2、美浦・伊藤圭厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:センシュアルドレス
母父:アグネスタキオン

2年連続で年度代表馬に選出されたシンボリクリスエスの産駒。昨年もリーディングサイアー争いで4位に食い込んでいる。サクセスブロッケン(フェブラリーSなどG1級を3勝)、ストロングリターン(安田記念)、アルフレード(朝日杯FS)らに続き、最高傑作となるエピファネイア(菊花賞、ジャパンC)が登場。この世代も優秀な繁殖を集めているだけに、新たなスターの誕生が楽しみでならない。

母センシュアルドレス(その父アグネスタキオン)は2勝。母の半弟にNHKマイルC2着のコティリオンがいる。祖母がタスカータソルテ(京都新聞杯、札幌記念、中京記念)の全姉であり、6勝をマークしたジェミードレス(府中牝馬Sを2着、クイーンC3着、エプソムC3着)。社台サラブレッドクラブにて総額2000万円で募集された。
社台ファームで順調にペースアップ。3月9日には山元トレセンに移って15-15を消化したうえ、4月24日、美浦に入厩した。5月7日のゲート試験をパス。ひと追いごとに前向きさが出て、楽々と動けている。いきなりエンジン全開となろう。

6月13日(土)、東京の芝1400mにスタンバイ。横山典弘騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。