【マーメイドS】リラヴァティ「いい体調で競馬に臨めそう」

10日、マーメイドS(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。福島牝馬S2着のリラヴァティ(牝4、栗東・石坂厩舎)は助手が騎乗して3歳未勝利のキングカヌヌを相手に併せ馬。わずかに先着を許したが、元々攻め駆けしない馬で、4F53.4-39.3-26.1-13.3秒は坂路の自己ベスト。ここへ向けて好調をキープしている。

管理する石坂正調教師も時計は何ら気にしていない様子で「そんなに調教で走るようなタイプじゃないからね。この馬にしたら動いてるほうじゃないの。いい体調で競馬に臨めそうだよ」とデキの良さをアピールする。

「ハンデ? 前走で好走してるからね。同じ53キロは仕方ないでしょ」と重賞未勝利、形の上では格上挑戦の身で53キロを背負うことにやや不満をのぞかせるも、前走が重賞2着。3歳時にはフェアリーS、チューリップ賞、ローズSで3着に入り、桜花賞、秋華賞に出走した実績の持ち主。そこはハンデキャッパーに実力を認められたということだろう。

兄のアダムスブリッジはラジオNIKKEI杯2歳Sを勝った重賞ウイナー。1つ下の全弟・アダムスブリッジは新馬戦と若駒Sを連勝し、今年のダービーに駒を進めた素質馬で、まさに旬の血統。秋に再びG1の大舞台へ出走するためにも、ここは着実に賞金を上乗せしたい一戦となる。