【エプソムC】快速エイシンヒカリ順調!いざ因縁の府中へ

10日、エプソムC(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。エイシンヒカリ(牡4、栗東・坂口則厩舎)は助手を背にCWコースで単走の追い切り。直線では馬場の真ん中を手応えよく進出するも、最後まで手綱が激しく動く場面は皆無。重馬場のコンディションの中、6F81.2-64.7-50.2-37.0-11.8秒の時計をマークしている。

先週4日の1週前追い切りでは坂路で4F53.7-ラスト1F11.9秒と快調な動きを見せ、今週は馬なりで余力残しといったところ。「他所の厩舎の馬と併せ馬みたいになっちゃったけど、暴走せずに我慢できていた。東京まで遠征するんだし、オーバーワークは避けたかったからね。これでいいんじゃないかな」と中村厩務員も納得の仕上がりで初の重賞獲りを目論む。

今回は2度目の東京遠征。初の関東見参となった昨年秋のアイルランドTでは破天荒なパフォーマンスでその名を轟かせた。道中は大逃げを打ち、直線では外ラチ沿いまでヨレながら3馬身半差の快勝。その一方で、気性面に大きな課題を残したのも確かだ。しかし、「当時のことをよく聞かれるけれど、調教では左回りの方が走りが良いくらいなんですよ」と意に介さず。「今回はイレ込み対策でパドックだけブリンカーを着けてみる。落ち着いて競馬に臨みたいね」と万全を期す構えだ。

2走前のチャレンジCでは直線で失速し9着敗退。初の重賞挑戦で壁に跳ね返された形となったが、今年初戦の都大路Sでは重賞実績豊富なグランデッツァらを寄せ付けず逃げ切り勝ちと、その素質は誰もが認めるところ。今回も自身の力をフルに発揮できるか否か。前走から引き続きコンビを組む武豊騎手の手腕にも期待が高まる。

エイシンヒカリ

前回の東京遠征では外ラチ沿いを駆け抜ける逃走劇