【POG】土曜阪神新馬・トレセン直送トーク

●6月13日(土) 3回阪神3日目5R 2歳新馬(芝1400m)

血統的に注目を浴びそうなのが新種牡馬ヴィクトワールピサ産駒の4枠4番クラウンドジャック(牝2、栗東・加用厩舎)。母は桜花賞、オークスのトライアルだった4歳牝馬特別(現フィリーズR、フローラS)を制しをオークスで2着に入ったゴールデンジャック。兄に重賞3勝のサイドワインダー、姉に桜花賞3着のプリンセスジャックがいる良血。

「スピード感もあるし、さすがに血統馬という走りをする。ゲートも一発で合格したし、調教に乗ったジョッキーも感触を掴んでくれてた。将来性ももちろんだけど、兄姉も初戦からいい結果を出しているからね」と加用正調教師も新馬勝ちを意識している。

M.デムーロ騎手を背にデビューを迎えるタイセイブルグ(牡2、栗東・高野厩舎)はヨハネスブルグ産駒で、近親にゼンノロブロイ、今年のクイーンCを勝ったキャットコインがいる血統。

推定体重が450キロと決して大きくないが、入念に攻め馬を積まれ、その脚捌きも力強く、高野友和調教師は「攻め馬は十分すぎるぐらいにやってきたし、息もしっかりできています。素直な性格で走ることに真面目。これで追ってからの反応が出てくれば言うことないですね」と仕上がりに手応え十分の様子。こちらは8枠8番からのスタート。

1枠1番のヴェゼール(牡2、栗東・河内厩舎)は丹念にゲート練習を積み、坂路、CWコースでジックリと乗り込まれてきた。姉は今年の桜花賞、オークスに駒を進めたトーセンラークで父はパイロ。

河内洋調教師は「530キロくらいある大型馬だけど、仕上がってきたよ。スピードがあって短距離向きの走りをする。スタートも悪くないし、スッと前に行ければ楽しみもありそうだな」と期待のコメント。愛弟子岩崎翼騎手を背に初陣を飾れるか。

先週、今週のCWコースでキビキビとした動きを見せているのがメイショウボーラー産駒のスズカウルトラ(牡2、栗東・大橋厩舎)だ。ゲートセンスも上々で5枠5番に入った。

「ブリーズアップセール出身で体がしっかりしてるね。ゲートも速いし、調教時計も水準ぐらいのは出てる。気性が勝ってるし、2歳戦向きだね」と大橋勇樹調教師。父譲りのスピードで押し切りを狙う。

7枠7番シルヴィーボーテ(牝2、栗東・松永昌厩舎)は次々と活躍馬を送り出しているキングカメハメハ産駒。ここ2週はレースでも手綱をとる岩田康誠騎手が跨がって気配もグッと上向いてきた。

「まだパンとはしてないけど、段々と調教でも動くようになってきてる。ゲートセンスもいいし、走りも軽くて芝が合いそう。走りのセンスもいいよ」と中山調教助手も上々の評価。母系にはオークス2着のナナヨーウイング、オークストライアルの4歳牝馬特別(現フローラS)2着のナナヨーストームがいて、長い目で見たい一頭だ。