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阪神JF/平林雅芳の目
2009/12/15(火)
日曜阪神11R
阪神ジュベナイルF(JpnⅠ)
芝1600m
勝ちタイム1.34.9
勝ち馬:アパパネ(牝2、栗東・国枝厩舎)
■アパパネ、3連勝でGⅠまで到達。
アパパネ。《赤ハワイ蜜吸》ハワイに生息する雀科の鳥なんだそうだ。
昼休みに蛯名Jに声をかけた時、栗東で見た追い切りの印象を伝えたら、『この母も栗東の坂路で49秒台を出した程に動いた馬』と言われて、『フーンなるほどね』ぐらいの返事だけはしておいた。
それで月曜に今頃だが調べてみた。
ソルティビッドは、ピースオブワールドが勝った7年前のジュベナイルFで栗東滞在中、関西でのレースの2戦目だったが、蛯名Jが乗って栗東の坂路でなる程49秒7の猛時計を出していた。
そんなに遠い昔でないのに、もう記憶のかけらもない・・。
パドックで前を行くシンメイフジのすこぶるグラマーな体つきには負けてはいるが、アパパネもなかなかの馬体だ。
数字よりも大きく見せるし、毛艶とかもいい。
『フーム、この⑧枠の2頭は馬体はいいわな~』と半分は認めて半分は人気馬が嫌いないつもの思いが先走って見ていた。
『毎年、このレースと桜花賞は同じ位置で見続けて、けっこう馬を観る眼は養っているつもり。でも今年は難しいな』と結論づけをしてレースを観戦した。
17頭全てが入っているのだが、最後のアパパネがちょっとゴネて、ゲートに入っている馬たちにはいらつく待ち時間となった。
そしてゲートオープン。
一番先に出たのがそのアパパネ。でも内からジェエルオブナイルがスッと出て行き、他にも、内枠の数頭が楽に前へと出て行った。
パリスドール、メイショウデイムと、内枠の馬ばかりが前で3コーナーをいいペースで進んで行った。
後続馬はちょっと間が開いてる感じの追走である。
3コーナー過ぎでは、前の先行グループが5、6頭いるその後ろに、内めにアニメイトバイオ、そのすぐ後ろにラナンキュラス、アパパネはその外に位置していた。直後にベストクルーズが続いた。
シンメイフジはややゲートの出が悪く後ろから、最後方は今日もタガノエリザベート。
前の馬たちが手応え十分で行っている4コーナー手前。
やや先頭を行くジュエルオブナイルが外にモタれ気味となって、少し進路が外へと流れ気味だ。
その後ろで追走の馬たちが外へ進路を取らずに開きだした内目に切り替えてきた。
先行グループの外めにいたアパパネだが、4コーナー手前を外から中へと、さらに内へと切り替えて直線へ入ってきて、アニメイトバイオの内まで入れた。
ベストクルーズ、ラナンキュラスと、後ろ組も直線内を迷いなく進んできた。
シンメイフジは、外へと行かざるを得ない位置。
タガノエリザベートと共々馬ごみの外へと向いた。
直線では各馬横一杯に広がる感じとなった。
内を衝いた組の伸びが断然良く、アパパネが一歩先んじて追い出して前へ出た。
一歩遅れた感じで、アニメイトバイオが追いかけた。
その後ろからベストクルーズ、そしてラナンキュラスと追い上げた。
前に出るアパパネ、追いすがるアニメイトバイオ。
完全に2頭の競馬となった。
先んじたままアパパネが半馬身の差で栄光のゴールを駆け抜けた。
外を廻って追い上げてきていたタガノエリザベートとシンメイフジは、ぶつかりあう程の激しさで競って前を追ったが、4コーナーの内外が大きく明暗を分けた感じであった。
表彰式も済んで最終レースも終えて、洗い場で岩田Jや三浦Jと靴の泥を洗いながら談笑している蛯名Jに声をかけた。
『本当は4コーナーは外へ行きかけたんじゃないか?後から幸Jが来て進路をなくして行ったから内へ切り替えたのだろう』と追求した。
『いや~、手応えも抜群だったから外からでもと思ったが、外から来られて狭くなってしまったからあそこで内へ切り替えた』と、期待通りの答えが返ってきた。
あそこがポイントだったと思う。
あそこで外へ出て行ってたら、おそらく勝者は彼ではなかったはず。
ああまで内がパカッと開くなんて、なかなかないもの。
内と外で天国と地獄ほどに差はあったと思える。
勝負とはこう言うものなんだろう。
母が歩んだ道を娘が同じようにして、母が出来なかったことを見事開花させた。
ちゃんとドラマがあるのだ。
もっと前からこんな事を知れていたのに・・と悔やんでも遅いわな~。
久々に目の前で観た関東~関東の組み合わせ。
何となく、今年の2歳馬は関東も手ごわい気がする。
この嫌な感じが、今回だけで終ってくれればいいのだが。
でも強い馬が勝つのがGⅠなんだから、それも仕方のない事かと・・・。
阪神ジュベナイルF(JpnⅠ)
芝1600m
勝ちタイム1.34.9
勝ち馬:アパパネ(牝2、栗東・国枝厩舎)
■アパパネ、3連勝でGⅠまで到達。
アパパネ。《赤ハワイ蜜吸》ハワイに生息する雀科の鳥なんだそうだ。
昼休みに蛯名Jに声をかけた時、栗東で見た追い切りの印象を伝えたら、『この母も栗東の坂路で49秒台を出した程に動いた馬』と言われて、『フーンなるほどね』ぐらいの返事だけはしておいた。
それで月曜に今頃だが調べてみた。
ソルティビッドは、ピースオブワールドが勝った7年前のジュベナイルFで栗東滞在中、関西でのレースの2戦目だったが、蛯名Jが乗って栗東の坂路でなる程49秒7の猛時計を出していた。
そんなに遠い昔でないのに、もう記憶のかけらもない・・。
パドックで前を行くシンメイフジのすこぶるグラマーな体つきには負けてはいるが、アパパネもなかなかの馬体だ。
数字よりも大きく見せるし、毛艶とかもいい。
『フーム、この⑧枠の2頭は馬体はいいわな~』と半分は認めて半分は人気馬が嫌いないつもの思いが先走って見ていた。
『毎年、このレースと桜花賞は同じ位置で見続けて、けっこう馬を観る眼は養っているつもり。でも今年は難しいな』と結論づけをしてレースを観戦した。
17頭全てが入っているのだが、最後のアパパネがちょっとゴネて、ゲートに入っている馬たちにはいらつく待ち時間となった。
そしてゲートオープン。
一番先に出たのがそのアパパネ。でも内からジェエルオブナイルがスッと出て行き、他にも、内枠の数頭が楽に前へと出て行った。
パリスドール、メイショウデイムと、内枠の馬ばかりが前で3コーナーをいいペースで進んで行った。
後続馬はちょっと間が開いてる感じの追走である。
3コーナー過ぎでは、前の先行グループが5、6頭いるその後ろに、内めにアニメイトバイオ、そのすぐ後ろにラナンキュラス、アパパネはその外に位置していた。直後にベストクルーズが続いた。
シンメイフジはややゲートの出が悪く後ろから、最後方は今日もタガノエリザベート。
前の馬たちが手応え十分で行っている4コーナー手前。
やや先頭を行くジュエルオブナイルが外にモタれ気味となって、少し進路が外へと流れ気味だ。
その後ろで追走の馬たちが外へ進路を取らずに開きだした内目に切り替えてきた。
先行グループの外めにいたアパパネだが、4コーナー手前を外から中へと、さらに内へと切り替えて直線へ入ってきて、アニメイトバイオの内まで入れた。
ベストクルーズ、ラナンキュラスと、後ろ組も直線内を迷いなく進んできた。
シンメイフジは、外へと行かざるを得ない位置。
タガノエリザベートと共々馬ごみの外へと向いた。
直線では各馬横一杯に広がる感じとなった。
内を衝いた組の伸びが断然良く、アパパネが一歩先んじて追い出して前へ出た。
一歩遅れた感じで、アニメイトバイオが追いかけた。
その後ろからベストクルーズ、そしてラナンキュラスと追い上げた。
前に出るアパパネ、追いすがるアニメイトバイオ。
完全に2頭の競馬となった。
先んじたままアパパネが半馬身の差で栄光のゴールを駆け抜けた。
外を廻って追い上げてきていたタガノエリザベートとシンメイフジは、ぶつかりあう程の激しさで競って前を追ったが、4コーナーの内外が大きく明暗を分けた感じであった。
表彰式も済んで最終レースも終えて、洗い場で岩田Jや三浦Jと靴の泥を洗いながら談笑している蛯名Jに声をかけた。
『本当は4コーナーは外へ行きかけたんじゃないか?後から幸Jが来て進路をなくして行ったから内へ切り替えたのだろう』と追求した。
『いや~、手応えも抜群だったから外からでもと思ったが、外から来られて狭くなってしまったからあそこで内へ切り替えた』と、期待通りの答えが返ってきた。
あそこがポイントだったと思う。
あそこで外へ出て行ってたら、おそらく勝者は彼ではなかったはず。
ああまで内がパカッと開くなんて、なかなかないもの。
内と外で天国と地獄ほどに差はあったと思える。
勝負とはこう言うものなんだろう。
母が歩んだ道を娘が同じようにして、母が出来なかったことを見事開花させた。
ちゃんとドラマがあるのだ。
もっと前からこんな事を知れていたのに・・と悔やんでも遅いわな~。
久々に目の前で観た関東~関東の組み合わせ。
何となく、今年の2歳馬は関東も手ごわい気がする。
この嫌な感じが、今回だけで終ってくれればいいのだが。
でも強い馬が勝つのがGⅠなんだから、それも仕方のない事かと・・・。
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