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ウインクルサルーテが逃げ切り、1番人気まだ勝てず!
2015/6/23(火)
15年6月21日(日)3回阪神6日目5R 2歳新馬(芝外1600m)
ウインクルサルーテ
(牝2、栗東・高橋亮厩舎)
父:ハービンジャー
母:パッショナルダンス
母父:サンデーサイレンス
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これまで関西の新馬戦は、毎日1鞍ずつ設けられている。ところが1番人気の支持を受けている馬が、まだ勝ち上がれていない。いかに若駒のレースであろうと、1番人気の支持は稽古の動きや仕上がり、そして血統面でなるもの。それなのに勝ち上がれないのは、その人気がまやかしのものなのだろうか判らない。
今日も1番人気のデアリングエッジは、ポンと出て前々でレースを進めて終い温存。その切れ味勝負で負けたもの。
勝ったのは5番人気のウインサルーテで、道中で遅いとみるや3角手前から一番前に出て、そのまま上がり勝負に持ち込んでの勝利。鞍上、秋山Jのいぶし銀の様な騎乗だった。
スタートでウインクルサルーテがやや遅れ気味の出で、半馬身ぐらいの差。内のデアリングエッジが少しだけ速い出をみせた。ジェントルハートがデアリングエッジに並びかけていくが、前には出る気配がない。そのままデアリングエッジがジワっと先頭で行く。パキラ、ダンツプリウス、マイネルサグラとジワっとした流れで続く。
2ハロン手前で、外のウインクルサルーテの秋山Jが、内の2頭の気配を観て行く気があまりないなと察したのか、ジンワリと前へと出て先頭が代わる。その動きに併せるかの様にパキラも前に出た瞬間に、2番手のジェントルハートが後ろへ下がる。どうやら怖がりな面を見せた様である。
ペースが上がったのは、上がり3ハロンを迎えてから。前の2頭はまだまだ楽な手応え。外のウインクルサルーテが、少しだけ内を開けて走っている。内ラチ沿いにデアリングエッジ。3番手のパキラの内に、1番人気ジェントルハートが付いている。
カーブを廻って、先頭は変わらずウインクルサルーテ。まだ鞍上は何もしない。内のデアリングエッジが早くも追いだす。後ろは3頭が並んで前を追うが、その一番外のパキラの横を、マイネルサグラが勢いづいて前を追いだして行く。
ウインクルサルーテも追い出して秋山Jの左ムチが飛ぶ。内で岩崎Jも追って食い下がる。しかしゴールが近づくにつれ、その差が広がりだしてしまう。ウインクルサルーテは手綱を押すだけの所作でゴールへ入っていく。2着には、エンジンのかかったマイネルザクラがクビ差デアリングエッジを交して入った。
上がり3ハロンが11.8~11.5~11.6。ウインクルサルーテ自身の数字である。406キロの小柄な体ながら、フットワークはけっこう大きい。強め程度の感じで勝ったのではなかろうか。2着のマイネルザクラは、1週前のCWでの稽古の動きが良かった馬で、今日はメンバー中最速の上がり(タイではあるが)を駆使した。
と言う訳で、まだ1番人気馬の勝利を観ていないのである。でも4週目の日曜はかなりの豪華なメンバーが集まりそう。そこで、もしかしてやっとその1番人気馬の勝利が見られるかも知れない。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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