ダイナミックな走り!ロスカボスが駆け抜けた!!

ロスカボス

15年7/5日(日)3回中京2日目5R 2歳新馬(芝1600m)

ロスカボス
(牡2、栗東・高野厩舎)
父:キングカメハメハ
母:マンハッタンセレブ
母父:サンデーサイレンス

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ゲートが開いた次の瞬間、場内がどよめく。本命対抗の2頭の出が悪い。2馬身以上のハンデがつく。道中もこの馬数だけにスローな流れとなる。1000mで1.05.8とユッタリ。3角から4角の間でもロスカボスの鞍上、ミルコ・デムーロJの手が動く。だがそんな心配をもぶっ飛ばす豪快な伸びで、直線のラスト1ハロンからグイグイと前へと出てきたロスカボス。鞍上はゴール前で愛馬のクビをポンポンと愛撫する余裕まであった…。


パドックで馬を見て、返し馬を見てもロスカボスは子供っぽい。そして関東からのアストラエンブレムは、返し馬で頭を上げて荒々しい感じで食指は動かない。雰囲気のいいのはゴールドラッシュ、◎をつけて競馬を見る。
ゲートが開いた瞬間に、1,2番人気のロスカボスにアストラエンブレムが、いきなりハンデをつけられる。自身の出が遅いのである。ところがゆったりの流れで、すぐに最初のロスはなくなった感じである。

ラスト600からペースアップ。そこらで最内を進むロスカボスが、やや手が動く。これは単に馬のアクションが流れと合わないのかも知れない。
直線に入って一遍に速くなる。ラスト400からは、11.2で最後は11.5である。それをむしろやっと走れる場所が出来たとばかり、ロスカボスが脚を伸ばしていく。
ラスト200で、内から外へ出して追い上げ体勢。大外を廻って追い上げてきたアストラエンブレムの気配をチラっと感じながら、トップギアに入れて伸びて行く。ラスト100では、内のタンサンドールを抜いて先頭に立ち、さらに外のアストラエンブレムの方をもう一度チラ見しながらも右手で愛撫しだすミルコJでした。

もしかして、相当なる大物なのかも知れない。今度、ミルコ・デムーロJに出会ったら聞いてみたいものでもある。
しかし2着、3着馬共に関東からの遠征馬である。阪神開催でも見られたが、今や当然の様に遠征してくる。きっと距離とかの番組が理想的なのであろう。今年も関東軍の勢力は、なかなかと思える。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。