【3回中京】ベルフラワー…小平奈由木の注目新馬レポート

ベルフラワー
(牝2、栗東・西園厩舎)
父:ステイゴールド
母:コスモベル
母父:Formal Dinner

ドバイシーマクラシックや香港ヴァーズを制した底力を伝え、種牡馬として大成功しているステイゴールドの産駒。ドリームジャーニー(有馬記念、宝塚記念、朝日杯FS)、ナカヤマフェスタ(宝塚記念)、オルフェーヴル(皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念2回、宝塚記念)、ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2回、天皇賞・春)、フェノーメノ(天皇賞・春2回)と、次々にG1ウイナーを輩出している。現3歳のココロノアイ(アルテミスS、チューリップ賞)、キャットコイン(クイーンC)らに続き、この世代からもクラシックを賑わす逸材が登場して不思議はない。

母コスモベル(その父フォーマルディナー)は5勝をマークした快速馬。オーシャンSを2着、セントウルSでも3着に健闘した。その半兄に北米で23勝したバーニーブルーなど。同馬の半姉に現2勝のラッフォルツァートがいる。ラフィアンターフマンクラブにて総額2200万円で募集された。
ビッグレッドファーム明和で順調に体力強化が図られ、6月26日、栗東に入厩した。7月2日のゲート試験をスピード合格。母や姉より勝ち気な面を見せるものの、坂路でしっかりと追い切りを消化できている。

7月25日(土)、中京の芝1400mを目標にしているが、今週の動き次第では、18日(土)、中京の芝1600mに回ることも視野に入っている。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。