【3回中京】ココファンタジア…小平奈由木の注目新馬レポート

ココファンタジア
(牝2、栗東・友道厩舎)
父:ステイゴールド
母:ココシュニック
母父:クロフネ

同馬もステイゴールドが送る注目株。現3歳のココロノアイ(アルテミスS、チューリップ賞)、キャットコイン(クイーンC)らに続き、この世代からもクラシックを賑わす逸材が登場して不思議はない。
母ココシュニック(その父クロフネ)はダートで3勝をマーク。同馬の半兄にステファノス(富士Sなど現4勝、クイーンエリザベス2世Cを2着)、ココスタイル(現1勝)がいる。祖母が南部杯でG1を制したほか、プロキオンS、シリウスS、ユニコーンS、かきつばた記念などに勝ったゴールドティアラ。その半弟にポエツヴォイス(英G1・クイーンエリザベス2世S、同G2・シャンペンS、同G2・セレブレイションマイル)がいる。キャロットクラブの募集総額は2400万円だった。

ノーザンファーム早来で順調にステップアップ。5月15日、栗東へ移動する。環境の変化にもスムーズに順応し、27日のゲート試験を難なくパス。いったんNFしがらきに移って乗り込みを進め、7月3日に帰厩した。父の牝だけに、テンションを上げすぎないようなメニューで仕上げられているが、反応は良好。ステファノスと同様、芝向きのしなやかなフットワークを繰り出している。

いよいよ7月26日(日)、中京の芝1600mでベールを脱ぐ。鞍上はザカリー・パートン騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。