【2回新潟】ケルティックソード…小平奈由木の注目新馬レポート

ケルティックソード
(牡2、栗東・須貝尚厩舎)
父:ハーツクライ
母:シャルマンスタイル
母父:タイキシャトル

有馬記念やドバイシーマクラシックを制したハーツクライが父。昨年はディープインパクト、キングカメハメハに続くリーディングの3位に躍進した。初年度産駒よりウインバリアシオン(日経賞、青葉賞)など、6頭のタイトルホルダーが登場したのを皮切りに、2世代目のジャスタウェイ(天皇賞・秋、ドバイデューティーフリー、安田記念)が驚異的な成長力でG1を立て続けに奪取。現4歳ではワンアンドオンリー(ダービー)、ヌーヴォレコルト(オークス)がクラシックの栄光を勝ち取ったにの続き、3歳でもベルラップ(京都2歳S)らが存在感を示している。優秀な繁殖を集めているだけに、この世代からも目が離せない。

母シャルマンスタイル(その父タイキシャトル)は1勝したのみだが、その半兄がNHKマイルCやダービーを制したディープスカイ。曾祖母カーミライズドの産駒にロイヤルドラゴン(G2・独2000ギニー、同・ミューラーブロート大賞典、同・ベルリンブランデンブルクトロフィー)がいる。同馬の半兄に現1勝のヴァーサトル。馬主を対象とした社台グループオーナーズの募集馬(総額2500万円)となった。

追分ファームリリーバレーで順調にペースアップされ、4月13日には山元トレセンヘ。定期的に15-15を消化した後、トレセン近郊の吉澤ステーブルWESTを経由し、7月3日、栗東に入厩した。16日のゲート試験をパス。本格的な追い切りに移行したばかりであっても、軽々と動けている。仕上りに不安はない。

8月8日(土)、新潟の芝1600mに向かう。戸崎圭太騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。