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後ろを二度振り返る浜中J、ジュンゲルが楽勝!
2015/8/4(火)
15年8/2日(日)2回小倉2日目6R 2歳新馬(芝1200m)
ジュンゲル
(牡2、栗東・藤原厩舎)
父:キンシャサノキセキ
母:マンデルーシュ
母父:Alwuhush
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道中は決して楽な手応えではなかったジュンゲル。スタートは悪くなかったが、好位の5、6番手。馬の中を進んでいるせいか、行きっぷりがそうは良くはみえない。だが4角で馬群の中から出てきて、アリッサムの後ろとなった時に手応えで確信を持った様子の浜中J。アリッサムに並びながら後続の動きを二度ほど見る浜中J。後はただ勢いに任せたゴールであった。
タイムは九州産のキリシマオジョウよりも遅い決着となってしまったが、こちらもタイムではない強さを感じるものであった。
むしろスタートでは、一番の出だったかのジュンゲル。ジワっとしている内に真ん中からエディブルフラワーが、外からカシノトンボが前へと入ってきて少し外へと出す。外から5頭の勢いと一緒になり、2番手グループが7頭でひしめく。下がる馬もいたりして、ラチ沿いを進められたが、それでも6番手で3ハロンを通過。やや手綱を押し気味の行きっぷりである。
外目の3番手をアリッサムがすーっと上がって行けている。カシノトンボにリーゼントフォルテ、アリッサム。さらにゲンキチヤマトと、4頭が並ぶ先頭グループ。その後ろの列で最後のカーブは廻る。アリッサムが抜けた後のポケットに入って、前へと出てきたジュンゲル。抜けたアリッサムがまだそんなに手一杯に追う前に、追いつきそうな勢いである。
ラスト200mを過ぎて、半馬身前にアリッサムがいる時点で、浜中Jは後ろを一度ならず二度見る。そして小さく右ムチを肩先に入れて、後は馬に任せてのゴール。アリッサムが一杯に追っているのに、涼しい顔をしてのフィニッシュである。
牡馬のわりには、438キロとそう大きくはない。浜中Jが1週前に芝で、そして最終追い切りをCWで乗って感触を掴んでいる。まずは省エネで勝った新馬戦とでも言っておこうか。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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