【2回新潟】カープストリーマー…小平奈由木の注目新馬レポート

カープストリーマー
(牡2、栗東・清水久厩舎)
父:ダイワメジャー
母:キッズトゥデイ
母父:Siphon

カレンブラックヒル(NHKマイルC)、コパノリチャード(高松宮記念)らを筆頭に、コンスタントに重賞ウイナーを送り出しているダイワメジャーが父。年々、存在感を高め、昨年もリーディングの5位に食い込んだ。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子。この世代も順調に勝ち上がっているうえ、豊富な成長力も見込める。

母キッズトゥデイ(その父サイフォン)はアメリカ生まれ。同馬の姉兄に米6勝のランウェイロージー(G3・サンタイサベルS2着、同・ネクストムーヴH2着、G1・ラスヴィルヘネスS3着)、シルバーレイショウ(2勝)らがいる。総額2200万円でキャロットクラブの募集馬となった。

ノーザンファームでの早来で体力アップが図られ、5月20日、栗東に入厩。6月5日のゲート試験をクリアすると、NFしがらきに移動して乗り込みが進められた。7月23日の帰厩後はスピーディーに態勢が整った。前向きな気性であり、追われてからもしっかりと脚を伸ばしている。いきなりエンジン全開となろう。

8月16日(日)、新潟の芝1600mでデビュー。ミルコ・デムーロ騎手で初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。