2歳500万下など/平林雅芳の2歳戦(12/22)

トピックス

土曜阪神1R
2歳未勝利・牝
ダ1200m
勝ちタイム1.13.6

勝ち馬:マカニビスティー
(牡2、栗東・矢作厩舎)

連闘でダート戦を選択は、計ったかの様な強い勝ちっぷりだった。
今乗っている厩舎の思惑どおりだったのが、マカニビスティー。
4コーナーから直線の伸びは、ちょっとこのレースでは目立っていた。
しかし、時計がちょっと遅いのはどうしたのか。

最内枠から逃げたクールジャズが、やや離し気味で4コーナーへと向かった。
2番手メグチャンがかなり追っ付け気味。
直線入り口でも2馬身近いリードを取ったクールジャズだが、残り1ハロンを残すあたりでやや脚色が鈍り出した。
外から伸びて一気に前へと出て行ったのがマカニビスティーで、みるみる差を広げて行った。
粘るクールジャズを交わして2着に上がったのがサダムトウコン。
そこから少し遅れて、1番人気のトーホウカツトップが入ってきた。

勝ったマカニビスティーは、完全にダートでの変身ぶりが利いた。
4コーナーを上がってくる脚はなかなか。
トーホウカツトップの後から勢いが違っていた。
同じく連闘で臨んできたサダムトウコン。
先週がちょっと脚を余した感じのレースだっただけに、強行軍で来たものだろうが相手が悪かった。
マカニビスティーのダート巧者ぶりが印象的なレースでありました・・。


土曜阪神2R
2歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.58.3

勝ち馬:タガノキャプテン
(牡2、栗東・川村厩舎)

1000メートル通過は1.04.4とそう速くないタイムだが、逃げたタッチマイハートを追走するロングカムイが、ステッキを入れながらの追走。
息の入りづらい流れとなった様で、直線1ハロンからの攻防はなかなか。
勝ち時計も上がり時計もかかっていた・・。

返し馬から藤岡佑Jがロングカムイにステッキを入れて気合入れをしていたから、何か積極的なレースをするだろうと予測はしていた。
案の定で、あまり速くないゲートを押して前に促した。
しかし内からナリタシルクロードの出が速く、思う間もなく外のタッチマイハートのダッシュも速かった。
最初のコーナーを先頭で廻ったのは、結局は外のタッチマイハート。
ロングカムイ2番手、その外へマコトヴォイジャーが付いて行った。
2コーナーを廻って2馬身ぐらい間隔を開けて逃げるタッチマイハートだったが、向う正面に入るとロングカムイとマコトヴォイジャーが前との差を詰めて行った。
1000メートルは1.04.4であるから、そう速くないのだが、息を入れさせてくれない流れだ。
3コーナーを過ぎても、2番手ロングカムイは押して前を追いかけた。
4コーナー手前で、ついに先頭にロングカムイが立ったが、後続組のナリタシルクロードがマコトヴォイジャーの外へ並び、その後にはタガノキャプテンも接近していた。

直線でもロングカムイの先頭は続いた。
直ぐ後にナリタシルクロードで、馬の中からタガノキャプテンも出てきた。
何とか逃げ込まんとするロングカムイだったが、ゴールにあと少しの処でナリタシルクロードと、さらにその外からタガノキャプテンにも差されての3着。
結局は、一番仕掛けが遅かったタガノキャプテンがクビ差制しての勝利。
2着ナリタシルクロードで、さらにクビ差でロングカムイであった。
その後にトウケイウッドマンが迫っていたが、半馬身差の4着であった。
勝ち時計もかなりかかり1.58.3で、上がり3ハロンが40.7も要する結末となった。
積極的に出てレースを造ったロングカムイだったが、報われずに3着。
でも、これが次走には繋がるだろう。
紙一重の差でしかない感じのレースであった・・。


土曜阪神3R
2歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.27.3

勝ち馬:シゲルケンシン
(牡2、栗東・沖厩舎)

前走3着が、待ち時間が長すぎて脚を余し気味と記憶していたシゲルケンシンが、今日は外を追走して直線での追い上げ。
2着馬が内々の経済コースを通った事で接戦とはなったが、完全に前走の内容から鞍上は負けないと信じているような乗り方と思えた・・。

最初はノブクィーンが先行したが、途中からミヤギマジックが先手を取って行った。
3番手のグッドティアラまでが離れずに行き、前半の3ハロンを35.8とやや速い流れとなった。
中団の内を行くビートブラックと、それより後の中団外目のシゲルケンシンの手応えがかなり良く見えていた。
4コーナーでは先行する3頭の外めに1番人気のランドタカラが接近。
それを追うように、後にシゲルケンシンが追走。
4コーナーを廻って直線に入ってくると、先行して粘るミヤギマジックの通った処に入ってきたビートブラックが前を伺った。

直線1ハロンでも、先頭のミヤギマジックはまだ追い出しを我慢。
外のランドタカラが追い出しているが、前を捕まえきれなかった。
むしろ外のシゲルケンシンの伸びが良く、ランドタカラ、続いてミヤギマジックを抜いて一番前に出た。
しかし前にいたミヤギマジックの外へ進路を確保できたビートブラックもグングンと伸びて、一歩先に出たシゲルケンシンを内から追いかけて、馬体を接してかなり肉薄。
しかし、先に出ていたシゲルケンシンが、1着でゴールに入ったのがはっきり確認できた。

逃げたミヤギマジックが、1000メートルは1.01.5で通過だから、普通ならそう速くはないのだが、どうやらレースの後半が時計がかかる感じだった。
だからソコソコに流れたのだろうと思える。
後方の外目めを追走のシゲルケンシンと、好位の内めで機を見ていたビートブラックの争いとなったが、やや踏み遅れ気味となったビートブラックが分の悪い態勢となった感じ。でも直ぐにでも勝機が来るだろう。
シゲルケンシンは、前走のレース後の直感がやはり正しかった様子。
未勝利戦もなかなかに面白いものである・・。


土曜阪神4R
2歳未勝利・牝
芝1600m
勝ちタイム1.37.9

勝ち馬:レディアルパローザ
(牝2、栗東・池江郎厩舎)

スタートをポンと出て、どの馬にも絡まれずに直線まで来たレディアルパローザ。
1000メートルを1.03.0と、芝ではこれ以上ない逃げペース。
直線に入ってやや内へモタれながらだったが、セーフティリードが利いての逃げ切りとなった・・。

ゲートが開いた瞬間はマイネキラの方が速かったのだが、スッと外からレディアルバローザが出た。
半馬身後の内にマイネキラが離れずに追走。
そのままの態勢で2ハロンを過ぎて、やや内のマイネキラが控え気味となった。
2馬身後に、内にフラッパーウィングで、外にラフェクレールが追走。
先頭のレディアルバローザが3ハロンを通過して行ったが、かなり遅い。
そして残り800メートルのハロンも、単独先頭で通過。
2番手マイネキラに約2馬身差。
その後のラフェクレールもやはり等間隔であった。
そして4コーナーを廻ってそのまま直線へと入ってきたが、やはり先頭のレディアルバローザは楽な手応え。
内廻りと外廻りの間にある生垣を過ぎて、一旦は2番手マイネキラとの差が縮まったかのように見えたが、そこはタメにタメていた感じだ。

残り1ハロンを過ぎて追い出しにかかったレディアルパローザ。
鞍上の熊沢Jの左ステッキに呼応して伸びて行った。
その1馬身後の外めを、ラフェクレールと追いついてきたローザフィオーレが並んで前を追うが、差が詰まらなかった。
むしろ、ゴール寸前ではその差が開き気味となっていた。
上がり3ハロンを11秒台でまとめる完全なるスローな流れにしたレディアルバローザの完勝劇であった。
ラフェクレールは、この遅い流れで道中掛かり気味であり、あれ以上は行けない感じ。2馬身差の負けとなってしまった・・。


土曜阪神5R
2歳未勝利
芝2000m
勝ちタイム2.03.8

勝ち馬:レーヴドリアン
(牡2、栗東・松田博厩舎)

1番人気のサクラルーセントが逃げて、直線も内ラチ沿いをいい感じでゴールへ向かった時には楽勝と思えたのだが、ゴール前でキッチリとレーヴドリアンが交わした。
ゲート内でオウケンサクラが暴れて、鞍上の福永Jが故障。
急遽の乗り替りとなるアクシデントが発生。

各馬がゲートに入って、さあスタートと思った瞬間に、オウケンサクラの福永Jがゲート内でアクシデント。
急遽、村田Jに乗り替って外枠発走となった。
好スタートからサクラルーセントが逃げて、絶妙の逃げペースで行った。
1000メートルを1.04.1で、1200メートルでは1.16.7とこれ以上ないスローな流れ。
2番手のカミダノミががっちりと抑えてくれた完全な前残りペース。
あまりに遅いので、3コーナー過ぎから後方にいたマイネルトレースが、4コーナー手前では一気に出て先頭に立った。
しかし最内のサクラルーセントはまだ全然追ってもいなかった。

直線に入ると、外から先頭に踊り出たはずのマイネルトレースは、もう脚が残っていなくて内へモタれてしまった。
結局は、先に行っていたサクラルーセントが、内ラチ沿いを楽な手応えで先頭。
残り1ハロンを過ぎたあたりで、鞍上の岩田Jがいつもの上下運動の激しいアクションで馬を追いたて行った。
一瞬後ろと離れた感じもあったのだが、外から白い馬体のレーヴドリアンがオウケンサクラと馬体を並ばせながら追い込んできていた。
そしてゴール寸前には鋭い伸びを見せて、サクラルーセントを僅かにクビ差交わしてのゴールだった。
オウケンサクラが1馬身差の3着であった。

完全に勝利を手中にしたかと思えたサクラルーセントをキッチリと交わしたレーヴドリアンの決め手。
上には上がいるといった図式で、かなり強い内容であった。
しかし、サクラルーセントも直ぐにでも勝ち上がれる能力の馬。
なかなか見ごたえのあったレースでありました・・。


土曜阪神6R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.23.7

勝ち馬:エアフュージョン
(牝2、栗東・大久保龍厩舎)

急遽の乗り替りとなったエアフュージョン。
好位を追走から、直線でも外めからいい伸びを見せた。
急追したマルサンサムライが内から襲ってきたが、そこを辛抱して代役を見事勝利で収めた・・。

3番手から道中で下げて、5番手ぐらいの内めを追走となったエアフュージョンが、直線では前を行く先行3頭の外に出してからの追い上げとなったが、キッチリとゴール前では先頭のレースだった。
惜しかったのがマルサンサムライ。
道中も中団の後でいい手応えでの追走から、直線1ハロンでは内めに進路を取ってかなりな伸び。
一瞬では先頭に出たシーンもあったかに感じたが、ゴールでは外のエアフュージョンが半馬身出ていた。
前半3ハロンこそ35.2とそう速くはないのだが、その後の1000メートル通過が58.8とやや速い流れとなった様子。
ゴール前の最後2ハロンが12.2~12.7とかかった。
巧くその流れを掴んで控えた、武豊Jの好騎乗とも思える内容だった・。


土曜阪神7R
2歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム2.00.4

勝ち馬:オーミフォレス
(牡2、栗東・藤沢則厩舎)

好発から逃げ切ったオーミフォレスト。
3コーナーでサンライズマジックが追い上げてきたが、そこでもう一度加速して交わされず。直線でも渋太く粘っての勝利。
しかし、勝ち時計も遅く、上がりも41.2と、これ以上ない時計であった・・。

圧倒的人気のサンライズマジックがゲートを出てから外へよろけてしまいすっと前へ反応してない感じだ。逃げたのがすっとオーミフォレストで2番手ライクアゲイル。サンライズマジックは最初のコーナーを6頭立てのドンジリ、ブービーの馬からまだ5馬身ぐらいあったのではなかろうか。向う正面の羽ってやっと後のサンライズマジックがまくって出て3コーナー手前で馬体を並ばせるまでは行かず。そこでもう一度ギアを入れた感じのオーミフォレストが結局はそのまま押し切っての勝利となった。

勝ち時計は2.00.4と、信じられないような遅いもの。
残り800メートルが、押しなべて13秒台。
自分のペースで競馬できたオーミフォレストには、最高の流れとタイムだろう。
サンライズマジックは大変怖がりな馬の様で、ゲートから前よりもいろんな事が気になってしまう様子。
直線でも半馬身差だから交わせそうなものだが、それよりも怖い方が先立った模様だ。新馬戦とはいえいろんな馬がいるものです。



日曜阪神1R
2歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.56.3

勝ち馬:マジェスティバイオ
(牡2、栗東・藤原英厩舎)

ここも先週から折り返し使いの藤原英厩舎マジェスティバイオが、2番手から直線だけで7馬身差をつけての圧勝。
2着プリサイスドリームも3着馬には5馬身差なのだから、勝ち馬の強さだけが目だったレースであった・・・。

レースの前半を引っ張って行ったバイヤーストーンを、向う正面で交わして出て行ったタマモチャームに合わせて動きだしたマジェスティバイオが、1馬身後をピッタリとマークして行った。
4コーナーでは、その2頭の外へクレムリンシチー、さらにその外にシルクコスモスと4頭が並んで直線へと入ってきたが、内2頭がまた離してしまった。
開いた内めから、プリサイスドリームが出てきて3番手。
しかし、前を行くマジェスティバイオは、余裕の手応えで並ぶタマモチャームを置きざりにして行った。
残り1ハロンを見てから、鞍上の岩田Jの大きなアクションに呼応して、ドンドンと後ろを離して行き、最後は7馬身差もあった。
2番手も、プリサイスドリームが上がって前を追ったが、どんどんと引き離されてのゴールだった。

マジェスティバイオは先週が4ヵ月ぶりのレース。
直線では目立つ脚を見せていたものだったが、連闘策で勝ちにきた。
ダートでの脚さばきも上手く、昇級しても楽しめる馬だろう・・。


日曜阪神2R
2歳未勝利・牝
ダ1400m
勝ちタイム1.27.4

勝ち馬:ラガーリンリン
(牡2、栗東・武豊厩舎)

新馬戦で2着のラガーリンリン。
今日は先手を取るレースで、直線も独走で4馬身差の楽勝劇。
前半3Fを34.7とやや速い流れながら終いが39.8もかかるように、今週の阪神ダート戦は直線が向かい風なのか、終いがかかるレースばかり。時計面では参考にならないと思える。
ゲートを出てから最初の芝の部分ではラブソネットの方が先に出ていた様子だったが、ダートに入ってラガーリンリンが出て行った。
1馬身後にテイエムウミユキ。その横に3頭が並ぶ先行集団となった。
ラブソネットは、そのグループの後のインとなる位置。
引き付ける逃げとなったラガーリンリン。
1馬身と開かない2番手グループを連れて直線に入ってきた。
その2番手グループは、4頭が並ぶ賑わい。
一番外にチャーミーハヅキが上がって来ていた。
徐々に後との差を広げ出した先頭のラガーリンリン。
2番手にチャーミーハヅキが上がった残り1ハロンだったが、その外へデンコウラッキーが並んできた。
結局、ラガーリンリンは逃げ切り。
2着争いは、外のデンコウラッキーがクビ差前に出て確保。
3着チャーミーハヅキ。
さらに3馬身ぐらい遅れてラブソネットと続いた。

ラガーリンリンの勝ち時計が、1.27.4とやはり遅い。
楽勝なのだからもっと速いイメージはあるのだが、上がり3ハロンも39.8とかなりかかってしまう。
ちょっと読みづらい時計である・・。


日曜阪神3R
2歳未勝利
芝1400m
勝ちタイム1.22.7

勝ち馬:メイショウカンパク
(牡2、栗東・荒川厩舎)

直線でまったく危なげなく伸びてきたのが、1番人気のメイショウカンパク。
距離短縮で、むしろ切れが増して着差以上に強い内容であった。

3番手の理想的な位置を確保したメイショウカンパク。
逃げるシャイニーブレーヴの2馬身後、ドクトルジパゴの半馬身後の絶好位をキープして4コーナーへと向かった。
直線入り口では、その前2頭が並ぶその外へ、非常に楽な手応えで近づいた。
残り1ハロンの標識から追い出したメイショウカンパク。
1馬身、2馬身と前へ出て行った。
鞍上のミルコ・デムーロは手綱を握り直すだけで、ステッキは使わず。
そのまま3馬身以上の差をつけてゴールインとなった。
2番手争いが接戦となっていた。
ゴール前で、外からナシュワンヒーローがいい脚で交わして2着を確保。
内では、逃げたシャイニーブレーヴとドクトルジパゴが際どい争いだったが、最内のシャイニーブレーヴがまた差し返した感じで前に出ていた。

最後の2ハロンが11.4~11.8。
そこをいい反応で駆け抜けたメイショウカンパク。
やはり距離短縮は正解だった様子。
上でもかなり活躍できそうな感じの内容であった・・。


日曜阪神5R
2歳新馬・牝
芝1600m
勝ちタイム1.37.0

勝ち馬:メイショウズズラン
(牝2、栗東・池添厩舎)

逃げたルアーズストリートが1.02.4で1000メートルを通過するスローな流れ。
直線での切れ勝負になって、レッドステラーノとメイショウスズランの追い比べとなったが、外のメイショウスズランが差し切った。

スタートが悪かったのはレッドステラーノだったが、馬群が固まっての先行となって問題なし。
3コーナーでは、先頭にルアーズストリートだが、並ぶようにスナークチェリーが馬体を併せての先行。
すぐ後にもビッシリと後続を引き連れての先行ペース。
結局、前半3ハロンが36.5で、1000メートルが1.02.4の超スローな流れ。
レッドステラーノも外めの5番手で直線へ入ってきたぐらい。
その直線では、一番内からルアーズストリート、スナークチェリー、アドマイヤオンリーにエルブロンネ、そしてレッドステラーノ、一番外がメイショウスズランと6頭が並ぶ大接戦。
残り1ハロンから、外のレッドステラーノとメイショウスズランの2頭が伸びての追い合い。
最後に外メイショウスズランが半馬身近く前に出たと思ったが、クビ差だった・・。
3着には、外から追い上げてきていたアースツリー。
その後にテーオールネサンスで、逃げたルアーズストリートは5着であった。

上がり3ハロンが11.6~11.3~11.7と切れ味勝負となった新馬戦。
勝ち時計1.37.0はスローな流れだけに仕方なし。
むしろ、この切れ味を制したメイショウスズランの勝負強さは、好感を持てる内容だった・・。


日曜阪神6R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.50.1

勝ち馬:ゴールスキー
(牡2、栗東・池江郎厩舎)

再仕上げとなったゴールスキーだが、やはり能力は高い。
ユックリのゲートの出からジンワリ行ったが、直線入り口で外めを早めにマクって出て、直線1ハロンでは先頭に踊り出て、後は余裕を持ってのゴールとなった。

向う正面を一杯に使っての、1800芝外廻りコース。
新馬戦でもあり、余計にスローな流れとなった。
出ていったエイシンフルハートだが、前半1000メートルを1.03.4と、これまたかなり遅いペースでの先手となった。
2番手アースワーク、直ぐ後にビバクラシック、その後が1馬身の間隔で外にアドマイヤタイシ、内にフラガラッハが並んで、さらにそのちょい後にゴールスキーと続いた。
ゆったりと推移する3コーナー付近だ。
4コーナー手前でやっと前7頭が固まりだして、ゴールスキーも3番手の外めの好位置をキープして直線へと入って来た。

内をチラッと見たデムーロは、馬の上で背中を丸めているぐらいの絶好な手応えだった。
完全に直線に入って、残り1ハロン半ぐらいの処でさらに外めを確認してから追い出すゴールスキー。
抜け出してステッキ3、4発入れていたが、そこは今後のためだろう。
それからは、見せムチで気を抜かせない様にして、ゴール手前ではもう流し気味の勝利。
2着には、直線で前が開くのを待って追い出したフラガラッハ。なかなかにいい脚を使っていた。最後の3ハロンが11.3~11.2~11.5の相当な切れ味。
勝ち時計1.50.1は関係なし。この上がりが全てを物語っているだろう。

まだまだ4コーナーではちょっと廻りにくそうな格好だったゴールスキー。
鞍上がステッキで教え込むような感じもあっただけに、気性面もまだまだ幼いのだろうと思える。
逆に言えば、伸びしろがかなりあると思える馬。
面白い馬がまた出てきた感じだった・・。


日曜阪神7R
2歳500万下
ダ1200m
勝ちタイム1.12.2

勝ち馬:フライトオブスワン
(牝2、栗東・小崎厩舎)

前走勝ってからひと息入れたフライトオブスワンだが、仕上がりも良くやはりスピードはたっぷり。
好発馬からスッと先手を取って、そのまま絡まれずに逃げ切った。
2着に5馬身差と、最後は流し気味なゴールでの2勝目となった。

スタートでイサミダンスが落馬。
同型馬がいなくなり、非常に展開面で有利になったフライトオブスワンだが、スッと軽快に逃げて行った。
ついてくるのはサンヴァンサンだけ。
3番手を大きく離しての先行で、逃げたフライトオブスワンに1馬身後を追走するサンヴァンサンと、マッチレースの様相となった。
自然に流れは速くなった。
前半3ハロンが34.8、1000メートルを59.3で飛ばすフライトオブスワン。
ついてきていたサンヴァンサンが最大で並んだのが4コーナーを廻る瞬間に馬体を並ばすまでで、逆に直線では息切れしてしまった。
あとは自分との戦いとなったフライトオブスワン。
直線1ハロンを過ぎて、残り50メートルあたりでステッキを一発入れただけ。
あとは見せムチだけのゴールであった。
2着争いが、バテたサンヴァンサンに代わって園田からのアートオブビーンとモエレジュンキンが接戦となる処を、離れた最後方を追走していたナリタシーズンがハナ差交わして2着に上がった。

直線最後の2ハロンが12.5~12.9と時計がかかった。
最後は流し気味なのもあるが、何せ今週のダート戦はタイムがかかる。
そこらもあるので、終い時計がかかったものと推測した方が良かろう。
ダートの短距離でこれからも活躍するだろうフライトオブスワンの圧勝劇でありました・・。