【2回札幌】ブレイキングザロウ…小平奈由木の注目新馬レポート

ブレイキングザロウ
(牡2、栗東・友道厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:シーザバッドガール
母父:Giant’s Causeway

ゴールドアリュールが父。サンデーサイレンスの後継ながら、ダートのG1を4勝したパワフルな血脈であり、エスポワールシチー(JCダート、フェブラリーS、南部杯3回、かしわ記念 3回、JBCスプリント)、スマートファルコン(JBCクラシック 2回、帝王賞、東京大賞典 2回、川崎記念)をはじめ、多数の活躍馬を輩出している。

母はアメリカ生まれのシーザバッドガール(その父ジャイアンツコーズウェイ、米入着)。同馬の半兄に現1勝のデモニオがいる。スピンスターS、ケンタッキーオークスなど米G1を4勝した曽祖母ディスピュートに連なる母系であり、アジュディケーティングやタイムフォーアチェインジといった種牡馬も輩出している名門ファミリー。シルクホースクラブにて総額2000万円で募集された。

ノーザンファーム空港の屋内坂路コースで順調に15-15を消化したうえ、6月13日、函館競馬場へ。7月1日のゲート試験をパスすると、いったん牧場に戻って心身を整え直す。8月6日、函館に帰厩し、スムーズにペースアップされた。雄大な馬格を誇り、パワーにあふれた走り。追われてからもしっかり脚を伸ばしている。
8月29日(土)、札幌のダート1700mにスタンバイ。ミルコ・デムーロ騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。