【2回小倉】イリデッセンス…小平奈由木の注目新馬レポート

イリデッセンス
(牝2、栗東・佐々木厩舎)
父:ダイワメジャー
母:スペリオルパール
母父:ティンバーカントリー

同馬もダイワメジャーが送る注目株。カレンブラックヒル(NHKマイルC)、コパノリチャード(高松宮記念)らを筆頭に、コンスタントに重賞ウイナーを輩出している。この世代からも大物の登場が待たれる。

母スペリオルパール(その父ティンバーカントリー)は不出走だが、祖母が名繁殖のパシフィカス(ビワハヤヒデやナリタブライアンらの母)。同馬の半兄にタガノボーディング(3勝)、ラストインパクト(京都大賞典、金鯱賞、小倉大賞典をはじめ、現7勝)がいる。シルクホースクラブの所属。募集総額は2500万円だった。

ノーザンファーム空港でもスピードメニューを消化したうえ、6月17日、栗東に入厩。25日のゲート試験をスピード合格すると、いったんNFしがらきに移動して心身を整え直した。8月5日に帰厩。素直に性格を生かし、スムーズにペースアップされた。先週のウッドコースでは6ハロンから一杯に追われ、ラストまでシャープに伸びた。現時点でも完成度が高く、将来性もかなり。
9月6日(日)、小倉の芝1800mでデビュー。追い切りにも跨り、確かな才能を感じ取っている川田将雅騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。