スイープトウショウなどを生産したトウショウ牧場が50年の歴史に幕

トウショウボーイ、シスタートウショウ、スイープトウショウなどの生産で知られるトウショウ牧場(北海道新ひだか町)が、10月末をめどに牧場を閉鎖することが明らかになった。

フジタ工業の副社長で、参議院議長を務めた馬主の藤田正明氏が1965年に「藤正牧場」として設立。冠名「トウショウ」の生産拠点として、数々の活躍馬を送り出し、先週の新潟2歳Sに出走したトウショウドラフタも同牧場の生産馬。
基礎牝馬として購入したソシアルバターフライからトウショウボーイを筆頭に5頭のオープン馬が生まれ、トウショウボーイは種牡馬として三冠馬ミスターシービーや安田記念、スプリンターズSを勝ったダイイチルビーなどを輩出。ソシアルトウショウは4頭の重賞勝ち馬の母となって一時代を築いた。

現在は30頭近い繁殖牝馬が繋養されており、G1を3勝したスイープトウショウの繋養先も近日中に決まる見込み。2011年に牧場を閉鎖したメジロ牧場に続いて名門牧場が幕を下ろすことになった。