【小倉2歳S】好調をキープ 無傷の3連勝へ万全シュウジ

2日、小倉2歳S(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。新馬、中京2歳Sを連勝したシュウジ(牡2、栗東・橋口弘厩舎)は、小牧太騎手(レースでは岩田康誠騎手が騎乗予定)を背に、古馬500万のキタサンウンゲツと坂路で併せ馬。2馬身ほど追い掛ける形でスタートし、ゴールではわずかに遅れをとったものの、そのフットワークは至って軽快。4F53.0-39.3-25.9-13.1秒でフィニッシュした。

当初、中京2歳Sを勝った後は秋まで休養の予定が、体調の良さ、血統面による距離適性なども勘案してここを目標に路線変更。その仕上がりが注目されたが、ここ2週の動きを見れば、全く心配はなさそうで、山手調教助手も「併せ馬で上がりに重点を置いた調整でした。馬なりで最後は流しながらもいい時計で動けてましたね。ええ、いい体調でこられています」とデキに太鼓判を押す。

無傷の3連勝を目指して今回は初めての1200m。しかし、スピードの違いで押し切った連勝の内容や兄が北九州記念を勝つなど短距離で活躍したツルマルレオンという血統から、今回の距離短縮はむしろ歓迎とも思え、山手助手は「競馬に行けばゲートも速いし、走ることに集中できています。小倉千二芝という舞台もマイナスにはならないと思います」と期待を込める。

宮崎県出身で、このレースも過去に2勝。小倉競馬を大いに盛り上げた名伯楽・橋口弘次郎調教師にとって、最後の小倉の夏。ゆかりの血統でもある秘蔵っ子のシュウジで有終の美を飾れるか。