ヴレが叩き合いを制してデビュー勝ち!!

ヴレ

15年9/6(日)2回小倉12日目5R 2歳新馬(芝1800m)

ヴレ
(牡2、栗東・加用厩舎)
父:ハーツクライ
母:ストライキングヴェイル
母父:Smart Strike

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圧倒的1番人気のボンナヴァンが4番手の内を進む。その前を2頭が併走。外目をヴレ、ラチ沿いをイリデッセンスが進む。逃げたカシノポップが1000mを1.04.5とゆったりと進む。直線で横一列になっての追い比べ。3頭の真中で伸びたのは、松山J騎乗のヴレ。外目を上がってきたロードスターとの叩き合いを制しての勝利だった…。


むしろ一番のスタートを切ったボンナヴァン。だが外のカシノポップとロードスターが前を伺う様に出てくる。大外のイリデッセンスも加わって、3頭が前へ行きそうな気配。内の絶好位を確保したボンナヴァン。最初のカーブへと入って行く。ペースはもう13秒台に落ち着いている。カーブを廻りきるあたりで、外目をヴレが3番手に上がる。ボンナヴァンはコーナーワークで3番手のインと、これまた絶好位だ。
向こう正面に入っていく。ほとんど前の隊列は変わらずに流れていく。800mを過ぎるあたりで、先頭のカシノッポップにイリデッセンスが並びかけに行く。その分で少しだけペースが上がっていく。この動きにヴレの鞍上、松山Jの手が動く。が、すぐについて行け前との差を詰める。むしろインにいたボンナヴァンの浜中Jの手が動きだす。

どんどんとペースが上がって行く。ヴレがさらに前との差を詰めて行く。前3頭が並ぼうとする4角手前。ボンナヴァンの後ろに位置していたロードスターが上がってきた。
4角をイリデッセンスとヴレ、そしてロードスターの3頭が並んで廻る。やや外のロードスターが、廻りにくそうな感じ。この3頭の瞬時の動きに、ボンナヴァンがつききれていない。それでも何とかラスト1ハロンで、前の3頭の半馬身後ろまで接近。一番内に入った。前3頭に少し遅れのボンナヴァンで追い合いとなる。ロードスターが少しだけ外へ流れてしまう。再びヴレに接近して行くが、ヴレが先にゴールへと入っていく。
最後の2ハロンが11.4~11.5の切れ味勝負。そこでヴレがしっかりと伸びての勝利。加用厩舎の3頭目の2歳馬の勝ち上がりだ。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。