【スプリンターズS】力を付けて兄以上を狙うティーハーフ

30日、日曜中山11レース・スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、キーンランドC3着のティーハーフ(牡5、栗東・西浦厩舎)は、主戦の国分優作騎手が跨がっての坂路入り。馬なりで徐々にピッチを上げ、終い気合を入れると弾けるように登坂。4F56.0-40.3-25.5-11.9秒でフィニッシュした。

西浦勝一調教師は「坂路でおしまいを伸ばす感じでやった。いい動きだったし、ここを目標に順調にこられたね。前走は勝負所から前が壁になったが、最後はしっかりと差してくれた。馬も力をつけているし、ジョッキーも研究し、理解してくれている。今なら実績のない中山も克服してくれるでしょう」と愛馬に大きな期待を寄せている。兄のラッキーナインは2度の5着、サドンストームは13着。もちろん狙うは兄以上だ。

ティーハーフ

▲来日出来なかった兄ラッキーナインの無念も晴らしたいティーハーフ


ティーハーフ


前走、函館スプリントS14着のコパノリチャード(牡5、栗東・宮厩舎)は、助手を背に坂路での最終調整。宮徹調教師が「54~56秒台を考えていたんだけどなあ」と苦笑いした追い切りタイムは4F52.9-38.4-24.9-12.5秒。

思ったより速い時計が出てしまったが、決して無理な仕掛けをしてのものではなく、ある意味、デキの良さの証明でもある。「まあ、今は馬場もいいし、オープン馬だからこのぐらい動くよね。無理をするところもなかったし、これでOK。涼しくなって体調もいいし、例年のこの時期よりも具合は良さそう。あとは競馬でしっかり走ってくれれば」と最後は納得の表情で締めくくった。


前走、セントウルS1着のアクティブミノル(牡3、栗東・北出厩舎)は、藤岡康太騎手が騎乗してCWコースを単走追い。前半ゆったりとした入りから終い鞍上がゲキを飛ばすと鋭く反応。6F86.4-68.7-52.9-38.4-11.9秒でフィニッシュした。

時計を伝えられると藤岡康騎手は「6Fで68秒ぐらいという指示。うまくいきましたね」とニッコリ。「おしまいを伸ばす感じで、いい反応をしてくれましたよ。少しピリッとした面はありますが、考えていたよりは落ち着きもあります。競馬は今度も同じ。ハナが理想なんで、いい枠が当たりたいですね」と積極策で再度の金星を狙う。